TBSは11日、バラエティ番組『クレイジージャーニー』(毎週水曜23:56~)の爬虫類ハンター企画で、事前に準備していた生物をその場で発見したかのように描いた演出があったことを報告し、調査が完了するまで放送休止すると発表した。
8月14日放送の2時間スペシャルと、同日深夜のレギュラー枠で、爬虫類ハンターがメキシコに生息する珍しい生物を探し捕獲する旅に同行取材する企画を放送。放送で紹介した生物は6種類のうち4種類は、番組スタッフが現地の取材協力者に依頼し、ロケの前に準備していた生物を使って撮影していたことが放送後の調査でわかったという。
同局は「準備していたものを、あたかもその場で発見したかのように描いた今回の手法については、事実に依拠した番組で事実を歪めたことになり、あってはならないものと考えています。視聴者の皆様、当企画にご出演いただいた加藤英明さん、また、番組にご出演いただいた方々および関係者の方々に深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
また、この爬虫類ハンター企画について過去にも同様の手法がなかったかどうか調査中で、過去10回の放送で捕獲した生物のうち、26種類は捜索中に実際に発見し捕獲したものだが、11種類は事前に準備していたものであることが現時点で判明。過去10回の放送分は全て、今回のメキシコロケを担当した番組スタッフとは別のスタッフが担当しており、そのスタッフによると、加藤氏には事前に準備していたことは伝えていなかったという。
「今回の事態を私どもは重く受け止め、当番組は調査が完了するまで休止します。番組を御覧いただいている視聴者の皆様に重ねてお詫び申し上げます」としている。