JR北海道は11日、民族共生象徴空間「ウポポイ」の2020年4月24日開設に向けて、検討を進めていた室蘭本線白老駅への特急「スーパー北斗」(一部)の停車拡大、臨時改札口の設置など、「ウポポイ」の開設を盛り上げる取組みを行うと発表した。
「ウポポイ」への最寄り駅となる白老駅では、現在、特急「すずらん」計12本が停車している。今後新たに特急「スーパー北斗」を19本停車させることにより、合計31本の特急列車を利用できるようにする。
駅改修・バリアフリー化工事も進められ、特急「スーパー北斗」(最大10両編成)の停車に対応するためにホームを延長するほか、駅北側にある「ウポポイ」とのアクセス向上のため、乗換こ線橋と自由通路を新設し、直接往来できる臨時改札口も設置して鉄道利用者の移動の円滑化を図る。改札内エレベーターも新設(2基・スルー型11人乗)し、上りホームの高さも改良(約20cm嵩上げ)。駅舎内の改修(自動ドア新設・LED列車発車標新設等)なども実施する。
JR北海道は一部の特急列車や快速「エアポート」において、アイヌ語での車内放送も実施。札幌駅・新千歳空港駅を発車する際、アイヌ語「イランカラプテ」(「こんにちは」の意)で挨拶する。特急列車が白老駅に到着する前には、日本語に加え、アイヌ語でも民族共生象徴空間「ウポポイ」の最寄り駅であることを案内するという。
今回発表された取組みの実施時期は2020年春を予定しており、具体的なダイヤなど詳細が決定し次第、改めて発表される。