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【この記事のエキスパート】
犬の心理栄養カウンセラー:三苫 恵理子
2001年に犬のしつけ方教室などを行っている施設に弟子入り。
攻撃性の高い犬のトレーニングを得意とする。犬の胃袋掴んだら間違いなく犬に好かれる!と気が付き犬の食事に興味を持つ。仕事をしながら短大に通い栄養士を取得。
2005年、短大在籍中に福岡ECO動物海洋専門学校から依頼があり講師として「動物栄養学」などの授業を受け持つ。
同専門学校でドッグカフェゼミも担当し犬と人が同じ料理を食べられる!をコンセプトのペアレシピを実習形式で教える。
2015年より福岡市主催の「ドッグフードセミナー」を開催。福岡市民対象のセミナーにも関わらず市外からの参加者も来るなど好評を博す。他にもカルチャースクールなどでの講師も行う。
個人向け手作り食のカウンセリング、ドッグフード開発、個人宅への手作り食の配膳。提供数はこれまで延べ1万食を突破。
基本的な食事からアレルギー改善食、犬と季節を味わう行事食の提案、老犬や病後の回復食などのアドバイスも行っている。
犬の心理学と栄養学を融合させた日本初の犬の心理栄養学(R)の生みの親で、現在は犬の心理栄養士の育成を推奨しています。
愛犬を運ぶキャリーバッグは、車や電車、新幹線での移動はもちろん、病院やちょっとしたおでかけにも便利なアイテムです。クレート、スリング、トート、リュックなど用途に応じて種類を使い分けるのがおすすめ。この記事では、犬用キャリーバッグの選び方とおすすめ商品を紹介します。
犬用キャリーバッグは必要?
「うちの子は小さいから抱っこで十分」と思っている方はいませんか? しかし、愛犬とともに電車や新幹線、飛行機などの公共交通機関を利用するには、キャリーバッグが必要です。
また、ペット可のマンションであっても廊下やエレベーターなどの共用部分はキャリーに入れなければならない場合があるほか、緊急時や災害時にも、犬用キャリーがあれば愛犬の身を守りながら安全に運ぶことができます。
【エキスパートのコメント】
小型犬でもキャリーバッグは必要!
ハードクレートとリュックタイプを購入しました。赤ちゃんの頃から慣らしていたため、入るのを嫌がることもなく、むしろ寝床にするくらいリラックスしてくれています!
最初は小型犬だから必要ないかな・・・?とも思っていましたが、旅行や電車移動など活躍の機会が多いです。今ではスリングやソフトクレートの購入も検討しています!(30代女性/小型犬1匹)
安全性と使い勝手のよさに着目!
犬用キャリーバッグの選び方
日常生活から旅行まで、愛犬とのおでかけに欠かせない犬用キャリー。犬は犬種や個体差により大きさが異なるので、自分の愛犬にあったものを選ぶことが大切です。選び方のポイントは下記。
【1】成長後も使える「サイズ」を選ぼう
【2】移動時間やシーンにあわせて「キャリーの種類」を選ぶ
【3】愛犬の「負担の少なさ」や「安全性」もチェック
【4】電車や飛行に乗せるなら「ルール」もしっかりチェック
【5】丸洗いが可能ならお手入れラクちん
上記のポイントをおさえることで、よりほしい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】愛犬に本当に合う「適正体重と耐荷重」を知ろう
【エキスパートのコメント】
適正体重と耐荷重の違いを理解しよう
キャリーバッグを買うときに「適正体重」「耐荷重」という2つの表記があることがあります。どちらも選ぶときの指標として使うのですが、注意が必要です。
たとえば適正体重5kgと表記があった場合は5kgの犬は大丈夫です。これが耐荷重5kgの場合、5kgの犬はワンサイズ上のキャリーバッグを購入しましょう。
耐荷重はキャリーバッグそのものが耐えられる重さをあらわしています。つまり、犬がなかで動いたりすると持ち手の部分に負荷がかかりすぎてしまい、最悪破損してしまうことも。購入する際は愛犬の体重も考慮して選んでくださいね。
【2】移動時間やシーンにあわせて「キャリーの種類」を選ぶ
キャリーバッグの種類は、おもに「ハードクレート」「ソフトクレート」「スリング」「トートバッグタイプ」「リュックタイプ」の5種類。それぞれの特徴や違いをふまえて、旅行や近所の買い物など、どのぐらい時間乗せたままになるのかを考えて選ぶことが大切です。
ハードクレート|車や飛行機にも乗せられる
ハードクレートは、箱型のしっかりとしたキャリー。スタンダードなのはハードタイプのプラスチック製です。丈夫なものが多いので、家でドックハウスとして使いつつ、外では電車や飛行機に乗せる際に使用することも可能な商品です。
ただし、交通機関や特定の場所では、使用できるキャリーのサイズや形状に規定があるので、購入する前にしっかりと確認しましょう。
ソフトクレート|移動先での利用や防災用に
ソフトクレートとは、名前のとおりやわらかいクレートのこと。キャリー自体が軽く折りたためる商品がおおいため、キャリー単体での持ち運びがしやすいのが特徴です。
ただしハードクレートにくらべ、強度が低いため飛行機にのせることはできません。また、やわらかい作りになっているため、持ち手がついていても愛犬が入った状態での持ち歩きには注意が必要です。
強度に不安がのこるものの、旅行やキャンプでつかう携帯用や、防災用として一つは持っておきたいアイテムです。
スリング|ちょっとしたお出かけにぴったり
スリングは、抱っこひものような形状のキャリーバッグです。しっかりと愛犬をホールドする形なので、愛犬も安心しやすく、両手をあけて身軽におでかけできるのが特徴です。
ただし、使用できる犬の大きさや重さに制限があるので注意しましょう。無理にスリングをつかおうとするとケガに繋がる可能性があります。
とはいえ、ちょっとした移動に持っておくと便利なアイテムです。まずは自宅など室内で練習してみるといいでしょう。
トートバッグタイプ|目立ちにくくておしゃれ
トートバック型のキャリーは、名前のとおりトートバックのような形状です。一般的なバッグのようなデザインの商品が多く、コンパクトなサイズ感が特徴。目立ちにくいキャリーバッグをお探しの方におすすめです。
ただし、持ち手のみで犬を支える形状になっているため、体重の重い大きな犬に対しては使用できません。適応体重やサイズを確認してみましょう。
リュックタイプ|両手が空くので持ち運びやすい
リュックタイプのクレートタイプにくらべて、重さが分散するので長時間の移動が比較的ラクなのが特徴です。徒歩はもちろん自転車に乗って移動するときにも便利に使えます。
背負うことで飼い主さんの顔がワンちゃんからは見えなくなること。飼い主さんが見えなくても不安を感じない、ある程度自立心のある子におすすめです。
(★)プロからのワンポイントアドバイス
【エキスパートのコメント】
布、プラスチック、金属製の特徴を押さえよう
キャリーバッグの素材は、移動する時間を考慮して、「布製」「プラスチック製」「金属製」から大まかに選ぶことができます。
▼布製
布製キャリーバッグは、軽くてコンパクトになるのが特徴。1時間以内の比較的短時間の移動では、気軽に使いやすいでしょう。
▼プラスチック製、金属製
プラスチック製や金属製のキャリーバッグは安定感があります。1時間を超えるような長時間の移動の際の、万が一の衝撃にも強いのでおすすめです。
【4】愛犬の「負担の少なさ」や「安全性」もチェック
キャリーを使用する際にもっとも気になるのは安全性ですよね。また、愛犬に負担がかかりにくい構造になっているかどうかも気になるところです。
ここでは、安全性と快適性にかかわる項目をいくつかピックアップしたので、買おうとしているキャリーバッグが愛犬に適しているのかをチェックしてみましょう。
【安全性のチェック項目】
・様子がすぐに確認できる
・飛び出し防止リードがついている
・頑丈にできている
・中にクッション性がある
・誤飲の恐れのある付属品がない
【快適性のチェック項目】
・通気性が良い
・底がしっかりしていて安定感がある
・給水機やエサ入れを取り付けることができる
【5】電車や飛行に乗せるなら「ルール」もしっかりチェックしよう
飛行機や電車などの公共交通機関や車に乗せるためのキャリーの選び方や注意点についても押さえておきましょう。
車での移動に慣れている犬でも、電車やバスなどの交通機関は知らない人や騒音によりなかなか落ち着くことができない場合があります。安心させるためには、キャリーバッグのなかにいつも使っているおもちゃやにおいがついているものを入れてあげるといいですよ。
飛行機に乗せる|IATA基準対応かを確認
飛行機用のキャリーを選ぶ際に欠かせないポイントは、IATA(国際航空運送協会)の基準を満たしているかどうかです。IATA基準とは、飛行機に動物を載せる際のケージに関する決まりです。パッケージや公式サイトに「IATA基準対応」などと記載のあるキャリーバッグを選びましょう。
航空会社によってはルールや基準などが異なるので、利用する航空会社への問い合わせは必須です。
電車に乗せる|持ち込み可能なサイズかを確認
交通機関によっては持ち込み運賃、愛犬を入れるケースのサイズ、重量の規定が設けられていることがあります。
たとえば、JR全社ではペットの持ち込み運賃が290円*必要で、キャリーバッグの大きさと重さも決められています。犬用バギーは手回り品として持ち込める制限を超えるため、キャリー部分を取り外して持ち込む必要があり、そのままでは利用できません。
ほかの鉄道会社でも、フタをしなければいけなかったり、ほかのお客さんに見えないように布で覆わなければいけなかったりと、それぞれに規定があるので確認が必要です。
*2023/6/16日時点での情報です。
車に乗せる|座席に固定できるもの
愛犬を自分の車に乗せる際は、飛行機とはちがい決まりのようなものはありません。ただし、愛犬が自由に車内を動き回れるようにしておくのは、事故につながる恐れもあり危険です。必ずキャリーバッグや専用のドライブボックスに入れて乗せるようにしましょう。
キャリーバッグの場合は安全性を考慮して、シートベルトを使用して座席に固定できるものを選びましょう。
【6】丸洗いが可能ならお手入れラクちん
犬がキャリーバッグのなかでおしっこを漏らしたときや吐いてしまったときに、洗いにくいものだと大変です。清潔かつ飼い主にも愛犬にも負担なく使用するためには、洗えるか、お手入れしやすいかを確認しましょう。
プラスチック製のキャリーは水で汚れを洗い流すことができる商品が多くお手入れが簡単です。一方、トートバッグやスリングなど、布製のものは簡単に洗い流すことはできませんが、なかには洗濯機で丸洗いが可能なものも。洗濯方法などもチェックしておくといいでしょう。
購入前に見て!
プロからのキャリー選びに関するアドバイス
【エキスパートのコメント】
子犬の場合は成長したあとも使えるようなものを
子犬を迎えるときに張りきってすべてそろえてしまう方も少なからずいるのではないでしょうか。
キャリーバッグは使い捨てするようなものではありません。そのため、成長した後も使えるようなものを購入することをおすすめします。
あまり小さすぎるキャリーバッグは犬にとっても窮屈(きゅうくつ)になります。逆に大きすぎるとキャリーバッグのなかで動きまわり車酔いの原因となったり、思わぬ事故を招くことも。
体の大きさが確定している成犬であれば安全性や使いやすさなどで選んでも大丈夫ですが、子犬の場合は将来の大きさも考慮して購入するようにしましょう。