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【この記事のエキスパート】
水彩画家:柘植 彩子
名古屋出身。名古屋芸術大学で日本画を学び、卒業後、結婚を機に水彩画家に転身する。オーガニックライフを続ける傍ら、有機野菜や薬用植物などを描き続け、やがて企業の広告や会報誌の表紙絵の仕事などを数多く手掛けるようになる。
2007年には、JIAイラストレーション協会よりIllustrator of the Year賞を受賞する。また、作品はカレンダー、アートポスター、ジクレー版画などにも採用され、多くの人の目に触れる。
2012年、フランスの権威ある美術雑誌「Patique Des Arts」に紹介記事が掲載されるなど、海外メディアからも注目される。2016年2月画集「透明水彩 植物からのメッセージ」が日貿出版社から発売された。
美しい水彩画を描くためには、絵具を出すパレットにこだわることも大切です。この記事では、汚れにくいホーロー製や軽いアルミ製、絵の具付きなど水彩パレットの選び方とおすすめ商品をご紹介します。「ずっと使い続けたい!」と思えるようなお気に入りの水彩パレットを見つけましょう。
水彩画家がおすすめする
水彩パレットの選び方
水彩画家の柘植彩子さんに、水彩パレットを選ぶときのポイントを教えていただきました。選び方のポイントは下記。
【1】材質
【2】重量
【3】絵の具の数以上の仕切り
上記のポイントをおさえることで、よりほしい商品をみつけることができます。プロのアドバイスを参考に、自分に合った使いやすい商品を見つけましょう。
【1】材質はホーローかアルミが使いやすい
【エキスパートのコメント】
プラスチックは安価だが汚れが付きやすい
パレットの材質には、ホーロー、アルミ、プラスチックがあります。パレットの混色スペースは、混色したときに色が判別しにくくならないように、いつも真っ白にしておくことがとても大事。ですから、汚れがつきにくいホーローパレットかアルミパレットを選びましょう。もっともおすすめなのは、水彩絵の具の汚れがつかないホーローです。
白いプラスチックは、絵の具をはじいてしまうため、混色したときに正確な色の判別がしにくいです。また、プラスチックは絵の具の汚れが取れにくいという欠点があります。そのため、安価ではありますがおすすめできません。
【2】描くスタイルにあわせて重量を考慮して
【エキスパートのコメント】
手に持って使うなら軽いアルミ製のものを
次に、パレットの重量をチェックしましょう。長い時間片手で持ち続けて描くのには、軽いほうがいいですね。アルミパレットは比較的軽いですし、安価であることが多いです。デメリットは、凹みやすいことや変形しやすいこと。ホーローパレットは頑丈ですが重くて、長時間持ち続けて描くのはつらいかもしれません。
机の上に置いて描くスタイルの方は、ホーローパレットのほうが耐久性がありいいと思います。自分の描くスタイルによって選ぶといいですね。
【3】余裕のある大きさで、絵の具の数以上の仕切りがあるものを
【エキスパートのコメント】
広々と使える大きめサイズを選ぶのがポイント
初心者の方は、最初だからと小さめのパレットを選んでしまいがちです。しかし、混色する面積は大きいほうが描きやすいので、大きめを選ぶようにしましょう。また、買った絵の具が24色セットなら24仕切り以上、30色なら30仕切り以上あるパレットを選びましょう。
買った絵の具はあらかじめ、全色パレットの仕切り部分に入れて準備します。つまり、使う色だけその都度チューブから出すのではなく、あらかじめ全色パレットにしぼり出して乾燥させておきます。そのため、買った色数の仕切りがあることが大事なポイントです。
しぼり出す量は仕切りの8~9割ぐらい、たとえば2号チューブならほとんど全部をパレットにしぼり出す形になると思います。同系色は、隣同士に並べると使いやすいです。