5G対応スマートフォン
IFA 2019のシャープブースでは、5G対応スマートフォンの試作機を展示していました。日本でAQUOS R3を発表したときに公開し、2019年7月のフジロックフェスティバル'19におけるソフトバンクの5Gプレサービスで利用された端末と同じもの。AQUOS R3をベースとして、5Gに対応させた端末です。この5G対応スマートフォン試作機は、欧州向けやグローバル端末としてではなく、5Gへの取り組みをアピールするために展示したとのことです。
シャープは、日本での5G商用サービスに合わせて5G対応端末を投入すると表明しています。今後日本で各キャリアが5G商用サービスの開始日を公表する段階で、実際の5G対応製品が発表されることになるでしょう。
フラッグシップスマホ「AQUOS R3」を欧州へ
日本では2017年、2018年と、Androidスマートフォン販売数ナンバーワンを誇っているシャープ。それに対し欧州では、まだまだ認知度が低いのが現状です。そういった中、IFA 2019に合わせて、日本で販売しているフラッグシップ機「AQUOS R3」を欧州で販売することを発表し、ブースで展示しました。
仕様は日本で販売されているものとほぼ同等です。記者会見では、リアカメラに静止画用と動画用のカメラを配置する独特なデュアルレンズ仕様になっている点や、120Hz駆動対応のPro IGZO液晶を採用する点などが紹介されました。ただし欧州版では、FeliCaには対せず、デュアルSIM対応となってます。発売時期は未定ですが、販売価格は729ユーロを予定しているそうです。
また、同じく欧州で販売するスマートフォンの新モデルとして「AQUOS V」も発表しました。こちらは販売価格が229ユーロと安価なミドルレンジ製品となりますが、SoCに2017年登場のQualcommの「Snapdragon 835」を採用する点が大きな特徴となっています。
Snapdragonの800番台SoCは、フラッグシップ向けとして位置付けられていますが、あえて現行から2世代前のSnapdragon 835を採用することで、競合ミドルレンジスマートフォンとの差別化を図っています。実際に、競合となる同価格帯のスマートフォンと比べて高い性能を発揮するそうです。AQUOS Vは欧州向けに開発したもので、日本での販売予定はありません。