ソニーモバイルコミュニケーションズは、IFA 2019開催に合わせて最新スマートフォン「Xperia 5」を発表。IFA会場のソニーブースで展示された、Xperia 5の外観などを中心に紹介します。

  • Xperia 5

    ソニーの最新スマートフォン「Xperia 5」

Xperia 1とほぼ同等の機能を小型軽量ボディに凝縮

Xperia 5の最大の特徴となるのが、2019年春に登場したフラッグシップスマートフォン「Xperia 1」とほぼ同等の機能を、Xperia 1よりもコンパクトなボディに凝縮しているところ。

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    Xperia 1とほぼ同等の機能を小型軽量ボディに凝縮したXperia 5

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    サイズは158×68×8.2mmとXperia 1に比べてかなりコンパクトで、重量も164gと軽いため、かなり持ちやすくなっています

本体サイズは158×68×8.2mmで、厚さこそXperia 1と同等ですが、高さは9mm、幅は4mmも小さくなりました。Xperia 1と並べてみると、かなりコンパクトになっていることがわかります。実際に手に持ってみても、Xperia 1はやや大きいかなという印象があるのに対し、Xperia 5はちょうど良く手に収まるイメージです。感覚的には、いわゆるコンパクトスマートフォンを持っているようで、かなり持ちやすく感じました。

ボディがコンパクトになったことで、重量も軽くなっています。Xperia 1の178gに対し、Xperia 5は164gと14g軽く。Xperia 5が持ちやすく感じるのは、ボディの小型化に加えて軽くなった大きく影響しているはずです。

  • Xperia 5、Xperia 1

    Xperia 1(右)との比較。Xperia 5(左)はコンパクトとなっていることがわかります

  • Xperia 5、Xperia 1

    Xperia 1(右)と背面の比較

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    下部側面にはUSB Type-Cポートとスピーカーを配置

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    左側面。こちらにはSIMカードトレイを配置

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    上部側面

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    右側面にはボリュームボタン、指紋認証センサー、電源ボタン、カメラボタンがあります

  • Xperia 5

    背面。Xperia 1同様にガラスを採用

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    SIMカードトレイ。グローバルモデルではデュアルSIM仕様で、一方はmicroSDカードと排他利用

Xperia 1同様に金属フレームとガラスを利用したボディ

Xperia 5のデザインコンセプトは、Xperia 1と同じ「やさしく光をまとい、極まる美しさ」。このコンセプトのもと、金属をアルマイト加工した側面フレームと背面にガラスを使っています。背面ガラスには表面にクリアコーティングを施し、側面フレーム同等のツヤを表現することによって、金属とガラスの一体感を高めています。

  • Xperia 5

    Xperia 5のデザインコンセプトはXperia 1と同様。側面金属フレームと背面ガラスの一体感を高めたデザインを採用

背面ガラスは光沢感が強く、光を受けると艶っぽく輝く。側面の金属フレームもアルマイト加工によって独特の艶を表現しているが、金属とガラスそれぞれが個別に主張しあうこともなく、うまく融合しているように感じました。

本体カラーは、ブラック、グレー、ブルー、レッドの4色を用意。ブラック、グレー、ブルーは比較的落ち着いた印象を受けるが、レッドは鮮烈でかなり目をひきます。

  • Xperia 5

    カラーは左から、ブラック、グレー、ブルー、レッドの4色

  • Xperia 5

    レッドは鮮烈な印象で、個性的

アスペクト比21:9のシネマワイドディスプレイはフルHD+表示に対応

ディスプレイはXperia 1と同じく、アスペクト比21:9の「シネマワイドディスプレイ」です。ただし、本体サイズが小さくなっているため、ディスプレイサイズもそれに合わせて6.1型と小型化しています(Xperia 1は約6.5型)。合わせて表示解像度も、Xperia 1は4K(1644×3,840ドット)でしたが、Xperia 5はフルHD+(1,080×2,520ドット)です。

  • Xperia 5

    アスペクト比21:9、フルHD+表示に対応する6.1型有機ELパネルを採用

とはいえ、異なるのはサイズと表示解像度のみで、それ以外の仕様はXperia 1と同等。パネルは有機ELで、HDR表示をサポートするとともに、標準映像をHDR相当にアップコンバートして表示する「HDRリマスター」や、ソニーのテレビ「BRAVIA」で培った高画質化エンジン「X1 for Mobile」、クリエイターが意図する色を忠実に再現する「クリエイターモード」も搭載します。

表示映像の発色の鮮やかさやコントラスト比の高さなどは、Xperia 1と同等と考えていいでしょう。そのほか、21:9のワイド画面をフルに活用できる2画面分割モードなども利用できます。

  • Xperia 5

    Xperia 1に比べて画面サイズが小さく、表示解像度も低くなりましたが、HDRリマスターやX1 for Mobile、クリエイターモードなどはそのまま搭載。Xperia 1とほぼ同等の高品質映像を表示できます

  • Xperia 5

    写真ではわかりづらい部分もありますが、発色は非常に鮮やか。写真や映像も本来のクオリティを損なわず表示できます

  • Xperia 5

    2画面分割モードも、21:9のワイド画面のため扱いやすくなっています

Xperia 1と同等のトリプルレンズカメラを採用するも、センサーは一部仕様が異なる

Xperia 5に搭載されるリアカメラは、こちらもXperia 1と同じく26mm F1.6の標準レンズ、52mm F2.4の望遠レンズ、16mm F2.4の超広角レンズの3眼構成です。レンズの並びは、本体上から望遠レンズ、標準レンズ、超広角レンズとなります。フロントカメラは有効画素数800万画素と、こちらはXperia 1と同等です。

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    リアカメラには、Xperia 1と同じ構成のトリプルレンズカメラを搭載。上から52mm望遠レンズ、26mm標準レンズ、16mm超広角レンズ

リアカメラのレンズ構成や、各レンズに搭載される撮像素子の画素数も、約1,220万画素でXperia 1と同じです。ソニーのデジタルカメラαシリーズで培った撮影技術を応用し、瞳AFや秒間最大10コマの高速AE/AF連写が行える点もしっかり受け継いでいます。

Xperia 5の標準レンズに採用されている撮像素子は、Xperia 1ではメモリ積層型だったの対し、Xperia 1ではメモリ積層ではなくなりました。そのため、スーパースローモーション撮影時のフレームレートが120fpsに下がっています。また、リアカメラの搭載位置が、背面左上の角付近へと移動しました。本体の小型化に伴う物理的な制約や、性能面での最適化を図った設計によって、この位置になったそうです。

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    リアカメラの搭載位置が、Xperia 1の本体中央部から背面左上角付近へと変更されています

カメラアプリの機能も、基本的にはXperia 1に準じます。Xperia 1で話題となった、プロ向けデジタルシネマカメラ「VENICE」のUIを再現し、映画さながらの動画を撮影できる「Cinema Pro」アプリもそのまま搭載しています。Cinema Proについては、プロのユーザーの声を反映し、一部UIを改善しているとのことです。

  • Xperia 5

    リアカメラ部は背面から1mmほど盛り上がっています

  • Xperia 5

    Xperia 1同様に映画さながらの動画を撮影できる「Cinema Pro」アプリ

  • Xperia 5

    フロントカメラの仕様はXperia 1と同じ800万画素カメラ

基本的なスペックもXperia 1とほぼ同等

Xperia 5は、一部を除いてフラッグシップモデルのXperia 1とほぼ同等の仕様を搭載しながら、小型軽量ボディを実現しているところが大きな魅力です。以下の写真はXperia 1とXperia 5のスペックですが、画面サイズと表示解像度のほかは、違いがかなり少ないことがわかるでしょう。

  • Xperia 5

    Xperia 5の主な仕様

  • Xperia 1

    こちらはXperia 1の主な仕様。Xperia 5ではディスプレイサイズや表示解像度、リアカメラの標準レンズで撮像素子の仕様などが異なりますが、SoCやメモリなど基本的なスペックはほぼ同等

ラインナップ的にもXperia 5は、Xperia 1の後継モデルではなく、Xperia 1に次ぐハイエンドレンジの新モデルとして位置付けられており、Xperia 1も引き続き併売されます。Xperia 5の価格は未定ですが、おそらくXperia 1よりも安価になるでしょう。まずは海外からの発売され、日本での発売も言及されています。日本にも間違いなく投入されるはずです。手にフィットして持ちやすいサイズにXperia 1とほぼ同等のスペックを詰め込み、価格も(おそらく)安いとなると、この秋最大の注目機種となりそうです。