総合旅行プラットフォーム「エアトリ」を運営するエアトリは、10~70代の男女1,133名を対象として7月23~26日の期間に実施した「公共交通機関のマナー」に関するアンケート調査(インターネット調査)の結果を発表した。多くの人が迷惑だと感じる行為は「大声での会話」「座席の座り方」「過度なリクライニング」など。最も許せない行為に「後ろからシートを蹴る」が挙げられた。
普段から利用するバスや電車、出張や旅行などで利用することが多い新幹線や飛行機などの公共交通機関においては、他人と乗り合わせるという点もあってか、周りの人の行為が気になることがある。エアトリでは、多くの人が注意したい「公共交通機関のマナー」について調査を実施した。
まず、「公共交通機関利用時に周囲の人の行為に迷惑だと感じたことはありますか?」と質問したところ、バス・電車・新幹線・飛行機のすべてで、周囲の人の行為に迷惑と感じたことがある人が過半数となった。とくに電車は、「とても迷惑だと感じた」(男性39.7%、女性42.4%)を選んだ人が最も多い乗り物となった。男女比で見ると、すべての乗り物で「迷惑だと感じたことはない」を選択するのは男性のほうが多く、女性のほうがマナーに敏感であることもわかった。
次に、「どんな行為に迷惑だと感じますか?」という質問を複数回答で実施。多くの人が迷惑に感じる行為として、バスでは「大声での会話」(45.6%)、「座席の座り方」(45.6%)、「携帯電話での通話」(36.8%)、電車では「座席の座り方」(72.8%)、「大声での会話」(58.5%)、「携帯電話での通話」(56.3%)が挙がり、バスと電車では7割以上が「座席の座り方が気になる」と回答している。
新幹線では「大声での会話」(52.7%)、「過度なリクライニング」(42.1%)、「後ろからシートを蹴る」(40.2%)、飛行機では「過度なリクライニング」(54.4%)、「後ろからシートを蹴る」(46.7%)、「大声での会話」(38.4%)が上位となり、新幹線と飛行機では「過度なリクライニング」が共通する迷惑行為して上位と入った。
「各行為について許せる・許せないを教えてください」との質問では、男女ともに「後ろからシートを蹴る」が最も許せない行為に挙がり、男性95.4%・女性96.5%が「許せない」と回答。反対に許せる行為として、「靴を脱ぐ」は男性80.8%・女性75.2%が「許せる」、「座席を間違える」は男性70.1%・女性78.9%が「許せる」と回答した。
「迷惑行為に対して注意をしたことはありますか?」との質問には、男女とも迷惑行為に対して注意したことのある人のほうが少なく、男性は39.0%、女性は28.3%という結果に。「公共交通機関を利用する際、周囲の人に迷惑をかけないように意識していますか?」と聞いたところ、9割以上となる95.9%の人が「意識している」と回答。「周りの人にしてもらって嬉しかった事や心温まった行為はありますか?」との質問では、多くの人が迷惑行為を感じたことがある中で、心温まったことがある人も半数を超える55.1%いることがわかった。
心温まった行為としては、「体調が悪い時に座席を譲ってもらったり、助けてもらったこと」(30代女性)、「降りようとしたとき詰めて通れるように空間を開けてくれた」(60代男性)、「泣いている赤ちゃんを周りの人が協力してあやしていた」(50代女性)といったエピソードが寄せられた。