相模鉄道とJR東日本は6日、相鉄・JR直通線開業にともない11月30日に実施するダイヤ改正の概要を発表した。平日・土休日ともに新宿~海老名間で上下各46本の列車が設定され、朝の上下各6本が埼京線の武蔵浦和・大宮方面へ直通する。
相鉄・JR直通線は11月30日に開業。おもに相鉄線海老名駅からJR線新宿駅までの区間で相互直通運転を行い、相鉄線内は特急(海老名駅・大和駅・二俣川駅・西谷駅・羽沢横浜国大駅に停車)または各停として運転。両種別ともJR線内では武蔵小杉駅・西大井駅・大崎駅・恵比寿駅・渋谷駅・新宿駅に停車する。JR東日本は埼京線などで活躍するE233系10両編成、相模鉄道は相鉄・JR直通線用車両12000系10両編成を使用。12000系は通常時、相鉄線内から新宿駅までの区間で運転されるという。
平日の上りは始発列車が海老名駅5時43分発・新宿駅6時44分着(特急)。その後は海老名駅8時12分発まで、9本すべて特急で運転される。これら9本のうち、海老名駅6時31分発(川越行)・6時48分発(武蔵浦和行)・7時7分発(大宮行)・7時24分発(大宮行)・7時40分発(川越行)・7時55分発(赤羽行)の6本は新宿駅から先、埼京線へ直通運転を行う。
また、海老名駅6時31分発・6時48分発・7時7分発・7時24分発・7時40分発・7時55分発・8時12分発の特急、同駅8時19分発・8時31分発の各停において、最後部の車両(10号車)を女性専用車とする。平日の上りは日中、9~14時台にかけて各停と特急を交互に運転。15時台以降の各停は4本のみ、他は最終列車まで特急として運転される。
平日の下りは始発列車が新宿駅6時58分発・海老名駅8時5分着(特急)。埼京線からの直通列車は朝7~8時台にかけて6本設定され、うち5本が武蔵浦和発、残り1本が指扇発とされた。日中時間帯はおおむね16時台まで特急・各停が交互に運転されるダイヤとなり、その後は深夜まで特急を運転。最終列車のみ各停となり、新宿駅23時14分発・海老名駅0時26分着で運転される。平日における種別ごとの本数は上りが特急32本・各停14本、下りが特急33本・各停13本となった。
土休日は上りの始発列車が海老名駅5時43分発・新宿駅6時44分着(特急)、下りの始発列車が新宿駅6時58分発・海老名駅8時13分着(各停)。上りは特急23本・各停23本、下りは特急25本・各停21本が運転され、平日と同様、朝の時間帯に新宿駅から埼京線へ直通する列車が上下各6本設定されている。夕方の時間帯は上り・下りともに各停が中心、夜間の下りは特急が中心のダイヤに。上りの最終列車は海老名駅22時11分発・新宿駅23時9分着(特急)、下りの最終列車は新宿駅23時14分発・海老名駅0時30分着(各停)となっている。
なお、相鉄・JR直通線の開業にともない、東海道線で朝通勤時間帯に運転される「湘南ライナー」のうち、現行の「湘南ライナー8・10号」を統合。ダイヤ改正後は小田原駅7時20分発・東京駅8時48分着の「湘南ライナー8号」として運転される。
相鉄線ではダイヤ改正後、新種別となる通勤特急・通勤急行を平日朝ラッシュ時間帯に導入。おもにいずみ野線から横浜方面へ運転され、通勤特急は湘南台駅・いずみ野駅・二俣川駅・鶴ヶ峰駅・西谷駅・横浜駅に停車し、通勤急行は湘南台駅から西谷駅まで各駅に停車する。海老名駅からの通勤急行も一部運転されるとのこと。湘南台駅7時3分発・7時18分発・7時33分発・7時48分発の通勤急行、同駅7時27分発・7時42分発・7時57分発・8時15分発の通勤特急は二俣川駅(一部列車は西谷駅)にて、海老名駅からJR線へ直通する列車と同一ホームで乗換え可能とされている。