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【この記事のエキスパート】
グリーンアドバイザー・愛玩動物飼養管理士:ふじえりこ
『はじめてでもカンタン!多肉植物の育て方・楽しみ方』(コスミック出版)では文を担当。『土作りで決まる!とびきりおいしい野菜の作り方』(ブティック社)『ベランダ菜園 おいしい野菜づくりのポイント70』(メイツ出版)では監修&執筆。『趣味の山野草』、エバーグリーンなどで連載執筆中。
豪華客船飛鳥のクルーズ講師、園芸教室Ceresを主宰するほか、都内植木市の園芸相談員歴20年以上。また、産業安全保健エキスパート、理科支援員・コーディネーター・アドバイザーの経歴を活かし『生き物たちのひみつ』(NHK)などのキッズライターとしての顔も持つ。
映画、漫画、健康分野にも精通し各種ライティング実績があるほか、『愛犬の選び方・飼い方・健康管理(主婦の友)』では取材ライターとしての実績あり。 多種多様、動物園の爬虫類館の植物管理経験も。植物はハーブを中心に、野菜、作物、多肉植物を栽培中。ハーブコーディネーター、植物文様研究家としても活動している。
ほかにも撮影現場のインテリアを手がける撮影インテリアコーディネーターとしても活動しており、植物を中心に現場を明るく彩るエキスパートでもある。
電気やガソリンなどを使って動く、管理機とも呼ばれる農業機械、ミニ耕運機。本記事では、ミニ耕運機の選び方とおすすめ商品を紹介。初心者でも使いやすい商品や、クボタやホンダなど人気メーカーの商品、電動式・ガソリン式など、数多くある商品の中から厳選しました。
耕運機とは
耕運機とは、田畑の土を掘り返し、肥料や空気と混ぜあわせ作物を育てる土壌をつくる機械のこと。
大規模な農園では、トラクターが利用されることが多いですが、小さな田畑や家庭菜園では「家庭用耕運機」や「ミニ耕運機」などと呼ばれています。
ポイント:目的に応じて種類が微妙に変わる
【エキスパートのコメント】
耕運機は管理機とも呼ばれ、機械によっては単に土を耕すことだけを目的としたシンプルな耕運機もあります。しかし、耕運以外にも畝(うね)立てや雑草削り、整地、あぜ切りなどができるものも。また、オプションのアタッチメントを取りつけることで汎用性を高めることができるものもあります。
ラクして家庭菜園を楽しみたいなら使い方にもこだわって、ミニ耕運機を選ぶようにしましょう。
耕運機の種類・タイプ
小型とはいってもミニ耕運機を動かすにはそれなりの慣れが必要です。おもに3つのタイプがありますが、選ぶときには自分のレベルに合った使いやすいものを選びましょう。
車軸ロータータイプ:初心者向けのモデル
「車軸式」というのは耕運機の車軸に直接回転刃がついているタイプです。クワを使うように誰でもかんたんに操作できるのが特徴。
軽量タイプなので持ち運びしやすく、家庭菜園をはじめる方に人気があります。パワーは劣るので硬い土壌を耕すには、何度も根気よく作業する必要があります。
家庭の庭やレンタル菜園で野菜づくりをする場合に適しています。
フロントロータリー式:力がなくても使いやすい中堅者向け
「フロントロータリー式」は耕運機の前の方に回転刃が取りつけられているタイプ。重量バランスがいいので扱いやすく、初心者に向いています。
菜園や畑の隅々まで耕すことができ、とくに狭い敷地には便利です。安定して深く耕すのは大変ですが、慣れれば取り回しもかんたんにできるようになります。
機械に不慣れな方でも使いこなせるのがフロントロータリー式です。
リアロータリー式:熟練者向け
「リアロータリー式」は回転刃がうしろに取りつけられているタイプ。一般的なミニ耕運機に採用されており、威力が強く、本格的な菜園づくりをしたい方に適しています。
重量があるため慣れるまでは扱い方がむずかしく、熟練者向きです。バックするときに刃が足に当たらないように注意が必要で、バック時には刃が回転しない仕様のものを選びましょう。
ミニ耕運機の選び方
それでは、ミニ耕運機の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】動力
【2】畑の大きさと土壌
【3】作業しやすいか
【4】移動・保管のしやすさ
【5】保険がついているか
上記の5つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】動力をチェック
家庭用のミニ耕運機はおもに3つの動力があります。それぞれに特徴があるので、環境や菜園・畑などの大きさに合わせて選んでください。
住宅の庭には排気ガスの出ない「電動式」を
住宅の庭は電源がとれるので「電動式」が適しています。菜園や畑でも電源がとれるのなら、電気で動くミニ耕運機を選んでください。
電動式はパワー的には劣りますが、大きな音や排気ガスが出ないので住宅地でも使用できます。また燃料やオイルも不要なのでメンテナンスがかんたんです。
選ぶときはコードの長さをチェック。コンセントがなくてもバッテリー搭載の充電式なら使えます。
小さな菜園には燃料交換が簡単な「ガス式」を
ミニ耕運機にはカセットガスで動く「ガス式」があります。パワーがなく燃料も限られているので、レンタル菜園などで少しだけ野菜づくりをしたい方向け。
カセットガスなのでかんたんに交換でき、排気ガスも少ないのでメンテナンスはらくです。ただし、寒い季節にはエンジンがかかりにくい点を理解して、購入してください。
大きい菜園には「ガソリン式」「混合ガソリン式」を
大型の耕運機の燃料は車同様に「ガソリン」や「混合ガソリン」が多くなっています。
パワーがあるので、大きな菜園や畑で使うときに便利です。土壌が硬くても深く耕せるので、本格的に野菜づくりをしたり、新規に畑を開墾したい方に向いています。
燃料の確保やオイル交換が必要でメンテナンスは大変です。使わないときはガソリンを抜く必要もあり、選ぶのならガソリン抜きがかんたんな商品にしましょう。
【2】畑の大きさと土壌をチェック
ミニ耕運機は菜園や畑の大きさによって選び方も違ってきます。また土壌の質もチェックする必要があり、どこでどのように使うかを考えて選んでください。
耕作面積に適したパワーを選ぶ
菜園や畑の面積が広いと、パワーのあるミニ耕運機が必要です。馬力が大きいほどパワーがあるので作業もはかどります。
ただしパワーがある耕運機は重量があり、扱いにくいです。100平方メートル以下の一般的な家庭菜園なら、車軸タイプやフロントロータリー式が向いています。
選ぶときは商品カタログに表記されている耕作面積をチェックしてください。
土質をチェックして重量を選ぶ
土壌の質がやわらかい場合は、20kg前後の軽量なミニ耕運機が向いています。粘土質などのかたい土壌の場合は、30kg以上の重みのあるしっかりした製品です。
軽量な耕運機の方が取り回しがしやすいですが、耕すときに体重をかけて土に押しつけるように作業します。体力がない方は、土壌の質だけでなくその点も考えて選んでください。
【3】作業しやすいかチェック
ミニとはいっても耕運機ですから、それなりの値段はします。購入しても使いこなせないと宝の持ち腐れになるので、自分にとって使いやすいものを選ぶことが大切です。
ハンドルは操作しやすいものを
耕運機を選ぶポイントはハンドルです。操作しやすく使いやすいハンドルかどうかをチェックしてください。ミニ耕運機では自転車のようなY字型ハンドルが多いですが、腕の力が弱い方はループハンドルが向いています。
らくに操作したいのなら、握ると自動的に耕すクラッチレバーやデッドマンクラッチつきの耕運機を選びましょう。女性には「旋回レバー」つきが扱いやすいです。
スピーディな作業なら耕幅の広いものを
耕作面積が広い場合は、耕せる幅(耕幅)が広いものを選びます。耕幅が広い耕運機ほど作業がスピーディに進むので、菜園や畑が広いときに便利です。
反対に小さな面積で使うときは、耕幅が小さい方が小回りがきいて使いやすいでしょう。小さい菜園や花壇向けです。
耕幅には30~60cmぐらいのものまであるので、菜園の広さや耕し方にふさわしい商品を選んでください。
【4】移動・保管のしやすさをチェック
菜園や畑が自宅から遠い場合、ミニ耕運機の運び方も考える必要があります。またミニとはいってもそれないの大きさがあるので、保管場所も確保してください。
自宅から遠い場合はハンドルが折りたためる商品が適しています。ハンドルをたためば車のトランクに入るので運搬がらくです。保管するときも小さなスペースで足りるでしょう。
【5】保険がついているかチェック
大手メーカーのミニ耕運機のなかには、「賠償任意保険」がついている製品も少なくありません。安全に使えるように気をつけていても、事故は起きてしまうことがあります。起きてから後悔するのではなく、保険つきのものを選んでおき、万が一の事故に備えておくことも大切です。
ミニ耕運機を選ぶときは、保険や安全性の高さを重視するのもひとつのポイントです。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)