資生堂が、海の環境保全に積極的に関わっていく「SHISEIDO BLUE PROJECT」をスタートさせた。プロジェクトアンバサダーには、プロサーファーの五十嵐カノア選手が就任。都内で5日に開催された発表会では、本プロジェクトの概要が紹介され、選手らが意気込みを語った。
BLUE PROJECTの概要
SHISEIDO BLUE PROJECTとは「Respect for Oceans」をテーマに、海を守るビーチクリーン活動をグローバルで実施するもの。環境面ではProtect Beauty、社会面ではEmpower Beauty、文化面ではInspire Beautyを掲げる。
同社のグローバルプレステージブランド事業本部・行定良太氏は「資生堂では、人々に美しさを届けるビューティービジネスを続けながら、社会にある課題を解決して世の中に貢献する活動も模索しています。本プロジェクトは、サステナブルな社会を実現するためのひとつの提案です」と述べ、美しさの追求を通じて世の中に良い影響を与えていきたいとした。
また、行定氏は「美しい地球環境で暮らす人々のために、どのような貢献ができるか。BLUE PROJECTでは、SHISEIDOサンケアを中心としてProtect Beautyに取り組んでいきます」とコメントした。
続いて登壇したのはプロジェクトを率いる大山志保里氏。最初に「アウトドア・レジャーに取り組むアクティブなライフスタイルを送るお客様をコアターゲットとする、SHISEIDOサンケアカテゴリこそ、本ミッションを遂行するにふさわしいと考えました」と説明。資生堂が世界85の国と地域で展開しているSHISEIDOサンケアを通じて、活動をグローバルに広げていきたい考えを明らかにした。
そして、プロジェクトの活動にもっとも相応しいスポーツはサーフィンであると言及。そこで、プロサーファーの五十嵐カノア選手をプロジェクトアンバサダーとして招聘し、「海や環境への配慮を行動で示し、活動に共感してもらえるように努力していく」と説明した。なお活動を展開するにあたり、サーフィンの世界的な母体団体であるWORLD SURF LEAGUE、環境保護団体であるWSL PUREの協力もあおぐという。
同社は、直近ではフランスで10月に開催されるサーフィンの世界大会にスポンサーとして参加。ビーチではクリーン活動としてゴミを拾い、また砂浜保護のため植樹活動を行う。このほか日焼け前のサンケア、および日焼け後のアフターケアを実施するブースも設置するとのこと。大山氏は「今後も世界のビーチの課題をヒアリングし、積極的に海を守る活動を続けていきます」と抱負を語った。
五十嵐選手、海への想いとは
発表会にはアンバサダーのプロサーファー・五十嵐カノア選手が登壇。「子どもの頃から日焼け止めと言えば資生堂でした。いまでも、バックの中には常に資生堂の日焼け止めが入っています」と述べ、海に行く前には必ず塗っており、日常生活になくてはならないものになっているとコメントした。
最後に、今回のプロジェクトについて「海を守ることは、大会でトロフィーやメダルをもらうことより、ずっと大事なこと。次の世代の子たちのためにも、海を綺麗にしていきたい。資生堂の活動に感謝しています」と述べた五十嵐選手。それに対して、大山氏は「本プロジェクトをグローバルで展開するために、世界的に活躍している五十嵐選手に賛同いただけたことが大きかった。資生堂でも感謝しています」と応じていた。