IFA 2019で発表されたソニーのウォークマンには、実はもう一つの“サプライズ”があります。2019年7月1日に、ソニーのウォークマンシリーズは誕生から40周年を迎えました。これを記念して、新製品のNW-A105をベースにしたアニバーサリーモデルの発売が企画されているようです。
アニバーサリーモデルは「NW-A100TPS」という専用型番が付けられており、欧州では11月以降に440ユーロ(約51,000円)で発売が予定されています。外箱パッケージそのものが、初代ウォークマン「TPS-L2」のデザインを模したオマージュになっています。中を開けるとTPS-L2の本体をかたどった専用ソフトケースと、背面に40周年特別ロゴをプリントしたブラックのNW-A105が同梱されています。
NW-A105をソフトケースに装着すると、ウォークマンのディスプレイが顔をのぞかせるデザイン。2019年モデルのウォークマン、NW-A105とNW-ZX507には、新しく初代ウォークマンをイメージした「カセットテープスクリーンセーバー」を音楽再生中に表示できる機能が搭載されています。メニューからカセットテープ表示をオンにして、画面を一定時間無操作にすると、スクリーンセーバーとしてカセットテープが表示されます。
再生中にはテープが回る様子を再現し、曲名とアーティスト名も独自のUIに表示されます。再生する音源がハイレゾか、またはCD品質、CD品質未満かによって表示されるカセットテープのデザインが変わります。
いずれも、カセットテープの全盛期時代にソニーが発売していた人気商品のデザインをそのままモチーフにしているそうです。ちなみにDSD形式のハイレゾ音源を再生すると、ソニーの最高級メタルテープ「METAL Master」の表示に切り替わるそうです。DSD音源を手に入れて聴いてみたくなってきます。
IFA 2019の時点では、アニバーサリーモデルが数量や期間を限定して販売されるのかどうかはわかりません。ただ日本で発売されれば、長年ウォークマンを愛用するファンを中心に、相当な人気を獲得できそうです。