女優の田中美里と田中美佐子がこのほど、東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『それぞれの断崖』(毎週土曜23:40~)での修羅場シーンの撮影に臨んだ。
遠藤憲一演じる“殺人被害者の父”志方恭一郎と田中美里演じる“加害者の母”八巻はつみとの不倫現場を志方の娘や妻が目撃し、修羅場につぐ修羅場の展開に、「大好きなエンケンさんが嫌いになりそう」「この先どうなるのか見届けたい」と賛否両論が渦巻いている同ドラマ。
あす7日に放送される第6話では、恭一郎の家庭が崩壊し、恭一郎の素性を知ったはつみは姿を消す。その後、息子の一周忌をきっかけに、はつみを捜し出した恭一郎は、「一緒に生きていこう」と訴える。ところが、はつみから浴びせられたのは「あなたは、自分の息子を殺した人間と一緒に暮らせるんですか?」という言葉。対する恭一郎の答えとは…。
そんな第6話のもう1つの見どころは、恭一郎の妻・雪子(田中美佐子)とはつみが、ついに対峙(たいじ)するシーン。志方家を訪れたはつみが、雪子に土下座して謝罪する。
このシーンの撮影が行われたのは、7月下旬。遠藤と田中美里、田中美佐子の3人から「どんな気持ちでこのセリフを言えばいいのかわからない」「このセリフは、こういう言い方に変えたい」などの意見が相次ぎ、監督を交えての真剣な話し合いが続く。
そしていよいよ本番。雪子とはつみの間にあるテーブルには、はつみに見せつけるように殺された息子・恭介(渡邉蒼)の遺影が置かれている。リハーサルから涙を流して迫真の演技をする“W田中”。雪子のあえて怒りを抑えたかのような静かな口調が余計に心に突き刺さり、はつみは泣きながら土下座し、肩を小さく震わせるが、そんな2人を見守ることしかできない志方だった。
このシーンは、第6話の冒頭に登場する。