漫画家・カエルDXさんがTwitterで公開したエッセイ漫画「初めてインド料理屋に行って困惑した話」に、注目が集まっている。タイトル通り、初のインド料理屋で作者のカエルDXさんが経験した少し風変わりな体験が描かれている……が、リプライには、近しい体験をしたという共感の声や、インド料理屋ならではのエピソードが寄せられ、話題を呼んでいる。
初めてインド料理屋に行って困惑した話https://t.co/9PNiKazrIl pic.twitter.com/cnRSouzzw4
— カエルDX (@kaeru_dx) September 1, 2019
とある日の帰途、カエルDXさんは偶然、インド料理屋を見つける。店先では「オイシイヨー」と店員が呼び込みをしていたものの、客入りは芳しくない様子。しかし、その数日後、無性にカレーが食べたくなった("カレー症候群が発症した")というカエルDXさんは、件の店への訪問を決意する。
この時が初めてのインド料理屋だったというカエルDXさんだが、待ち構えていたのはスマホ片手に煙草をくゆらす店員。「あっ」とこちらを認めるや、そのスマホで何やらインド風の音楽を鳴らす。「お好きな席ドーゾ」と告げつつ、店の奥に行ってしまう店員。席に座ったカエルDXさんはメニューを広げながら、内心では「これ店内BGMなん?」というツッコミが浮かんでくる。
ナンとカレーのセットに目をつけたカエルDXさんは、先の店員を呼び止め「ナンセットを一つ」と頼むが、店員の返答は、まさかの「えっ……」。思わずカエルDXさんも「え?」と聞き返すが、店員は「別ニ……」という何とも言えない反応。この間、BGMとして店員のスマホから流れてくる「アイ~カチャポコポコ」とか「アイエーサーイヨッサイ~」などといった、南アジアのそれらしい音楽が絶え間なく流れている。真顔のカエルDXさんは、これらのやり取りなどに「えっインド料理屋ってこれが普通なん?」という思いも湧きだす。
そして、ついにナンのセットが席に届けられる。"モグニチィヤァ……"という擬音を小さく響かせながら口をつけたカエルDXさんは「ナン甘ェ~!!」と感嘆。さらに、カレーに浸すと「パンの甘さとカレーのスパイシーが絡み合って止まらねぇ!!」と、どんどん食が進む。満足したカエルDXさんは「ナンおかわり!!」と追加でオーダーするが、店員はポカンとした表情で、「えっなにその『マジ?』みたいな顔!?」とツッコんでしまう。なお、その店が気に入ったカエルDXさんは「よく通うようになった」とのこと。
リプライでは「インド料理屋あるあるで笑いました。私が通っていた店はBGMをYouTubeから流してたので時々広告が流れてましたよ笑」「エンドレスでインド映画? ミュージカルみたいなの流れてるとこありました」「ウチの近くのカレー屋はナン追加頼もうとするとめっちゃ笑顔で『マタデカイナンヤクケドダイジョウブカ?』って心配してくれますね……」など共感のコメントが多数。特に多かったのは「あるある。だいたいネパール人が経営してるゾ」「カレー屋面白い店が多い。最初行った時にインド人嘘つかないよーインド人は毎日カレー食べてるよーって言ってたのに、4回目行った時に故郷のネパールの話してた」「スタッフに出身を聞くとだいたいネパール人」という、実はネパール出身の方が経営していることが多いというコメントだ。
これに関しては、「いわゆるインド料理=インド北部料理で、ネパールやパキスタンなんかも含まれるので南インド料理はまた違う&嘘言ってはいないのです…w ネパールやパキスタン料理よりもインド料理と言っといたほうが日本人ウケがいいので、料理人ビザで来てとりあえずインド料理店ってパターンですね」と解説するリプライも。他にも「カレー屋って変なツッコミ所多いクセにやたら旨いし量多いし安いしでめっさおもろいっすよ。うちの近くは経営インド人じゃなくてネパール人やし、割引クーポンが最早会員パスみたいな感じやし、夜行って食べてたら歌ってるし」とツッコミつつも肯定的なコメントもよく見られた。
作者のカエルDXさんは、マイナビ学生の窓口、ねとらぼといったウェブメディアや、フリーペーパー「秋コレ」などで、主にレポート漫画を執筆している漫画家。オリジナルのLINEスタンプも販売しており、6種のラインナップで配信している。