ローランドは、同社のフラッグシップモデルとなるシンセサイザー「JUPITER-X」と、その機能を凝縮したモバイルタイプの「JUPITER-Xm」を、2019年11月より順次発売する。税込みの市場想定価格はJUPITER-Xが275,000円前後、JUPITER-Xmは165,000円前後となる模様。
両機は、ローランドが長年培ってきたシンセサイザーの音作りのノウハウを凝縮した最新技術により、1台で最大4台のビンテージ・シンセ音色を組み合わせた演奏が可能。ビンテージ・シンセサイザー「JUPITER-8」「JUNO-106」「JX8P」に、デジタル・シンセサイザー「XV-5080」、ステージピアノ「RD-700GX」の計6機種のモデリング音源と最新音源「ZEN-Core」を搭載。音源チップの演算の高速化により、アナログ・シンセサイザーならではのサウンドをスムーズかつ高解像度に再現し、さらに複数の音源を4パート同時に使用して幅広い音作りが行える。同時発音数は、アナログ・モデリングで最大32音、デジタルでは最大256音。様々なモデリング音源を追加する拡張性も備えている。JUPITER-Xは61鍵、JUPITER-Xmは37鍵だ。
また、新開発のアルペジエーター機能では、AIが演奏情報を解析し、リアルタイムに最適なアルペジオ(分散和音)のパターンやリズムパターンを生成し、これまでにないオリジナルな音楽を生み出す作曲ツールやライブツールとして活用できる。ともに新タイプの鍵盤を採用したことで、高い演奏性を実現。Bluetooth機能による無線通信もサポートし、スマホアプリとの連携も実現する。
サイズは、JUPITER-Xが、W1,090×H119×D447mm。質量は16.9kg。JUPITER-Xmは、W576×H93×D308mm。質量は4.4kg(ACアダプター、電池を除く)。発売時期は、JUPITER-Xは2019年11月を、JUPITER-Xmは2020年春を予定している。