『週刊文春』の公式サイトで5日、お笑いコンビ・EXITの兼近大樹が2011年に売春防止法違反の疑いで逮捕されていたと報じた記事について、掲載の経緯や意図を説明した。
同誌の報道を受け、吉本興業は5日、文藝春秋社に対して抗議するとともに、民事・刑事上の法的措置を検討すると公式サイトで発表。これに対し、『週刊文春』の公式サイトでは、「今回、兼近さんの過去について、新たな情報を入手し、逮捕時に兼近さんは成人だったこと、その事実は実名で報道されていることを確認しました。また、当時の関係者にも取材を行いました。そうした結果を受けて、兼近さんに取材を申し入れたところ、約20分にわたり、真摯に応じていただいたことは、誌面にある通りです」と経緯を説明した。
そして、「正直、いつか絶対バレることなんで、吉本にはずっと話していて。それが今、文春さんが知ってくれたっていうことで正直嬉しかったです。『やっと、今、言えるんだ』って! 吉本からは『誰にも言うな』『絶対ダメ』って言われて」など、取材時の兼近のコメントを掲載。
「ご本人の言葉にもあるように、兼近さんという芸人を語る上で、逮捕の過去は、切り離せない事実です。また、テレビ番組に出演し、人気を集める芸人は、社会的に影響力が大きい存在です。『週刊文春』では、兼近さんが取材に対して、『やっと話せる』『すべてをさらけ出してほしい』と説明されたことを踏まえて、記事を掲載しました」と掲載を決断した理由を説明した。
さらに、「3ページにわたる記事をお読みいただければわかるように、『週刊文春』記事は逮捕の過去によって現在の兼近さんを否定するものではありません。兼近さんという芸人がいかに生まれたのかを、ご本人の言葉によって伝える記事であることは、読者の皆様にご理解いただけるものと思います」と記事の意図を伝えた。