米Logitechは9月4日 (現地時間)、同社の最上位マウスの新製品「MX Master 3」とMXシリーズの新キーボード「MX Keys」を発表した。MX Master 3は、ホイールのスクロール機構を刷新し、精密なスクロールから1,000行を1秒で移動できるような高速スクロールまでなめらかに操作できる。MX Keysはスリムでも剛性のあるデザインによって、静かに高速かつ安定したタイピングを行える。どちらも同じネットワーク内にある複数のPCへの接続を切り替えられる「FLOW」に対応。価格はMX Master 3が99.99USドル、MX Keysが99.99USドル。

  • 「MX Master 3」と「MX Keys」

    MXシリーズの新製品「MX Master 3」と「MX Keys」

MX Master 3は前世代と同じように表面と親指部分に2つのホイールを搭載する。表面のホイールは、遅い回転ではクリック感のあるスクロール、速くスピンさせると高速スクロールに自動的に切り替わる (2つのモードの手動切り替えも可能)。電磁気を用いた新しいMagSpeed Electromagnetic機構は、高精度なスクロールから抵抗のない高速スクロールまでスピンに合わせてダイナミックに抵抗を調整し、あらゆる作業シーンにおいて2つのスクロールモードを活かした快適なスクロールを可能にする。Logitechによると、MX Master 2Sより精度が87%向上、Electromagnetic機構を搭載していない同社のマウスより90%高速になった。また、スクロール時のノイズが大幅に減少したという。

側面の親指ホイールは、MX Master 2Sよりも大きくなり、ホイールと進む/戻るボタンが縦に並ぶ配置に変更された。前世代と同じように親指を置く部分がジェスチャー操作のボタンになっているが、小さな突起でボタン部分がマークされており、ボタンの存在が分かりやすくなった。

  • MX Master 3

    側面のホイールと2つのボタン、ジェスチャーボタンが縦に並ぶように配置

  • MX Master 3

    手にフィットし快適に操作できる形状

ボタン数は7個。Darkfieldセンサーを搭載し、最大解像度は4,000dpi。500mAhのリチウムポリマー電池を内蔵し、フル充電から最大70日の使用が可能。充電用のインターフェイスはUSB-C。対応プラットフォームは、Windows (Windows 7以降)、Mac (macOS 10.13以降)、Linux。デバイスとの接続方法は、付属のUnifyingレシーバー(USB)、またはBluetooth。背面のEasy-Switchボタンによって、最大3台のデバイスとのペアリングを切り替えられる。本体サイズは、124.9×84.3×51ミリ、重さは141グラム。

MX Keysは、MXキーボードとして初めてクリエイターやプログラマー向けにデザインした。1枚のメタルプレートの上にフルサイズキーボードを構築することで高い剛性を実現。強くタイプしてもたわまず、繊細な操作にも安定して反応する。各キーは、四角いキーの中央が丸くへこんでおり、表面にマットコーティングが施されている。薄くてもしっかりとした打鍵感と引っかかりのないスムースなタイピングを実現するPerfectStrokeキーシステムとの組み合わせで、タイピング時の手の負担を軽減し、快適なタイピングを可能にする。

  • MX Keys

    快適なタイピングで作業に集中できるようにデザイン

バックライトは、近接センサーを用いてユーザーの手を感知し、作業しようとすると点灯し、作業を終わらせたら消えていく。また、周囲の明るさに合わせてバックライトの明るさが自動的に調整されるように設定できる。

対応OSは、Windows、Mac、Linux、iOS、Android。最大3台のデバイスを登録し、Easy-Switchキーで切り替えられる。デバイスとの接続は、UnifyingレシーバーまたはBluetooth。USB-C充電ケーブルで充電し、フル充電から最大10日 (バックライトオフで最大5カ月)の使用が可能。本体サイズは、131.63×430.2×20.5ミリ、重さは810グラム。

  • MX Keys

    スリムで剛性のあるデザイン