ダイソンは9月4日、同社のエアマルチプライアー技術を採用したドライヤー「Dyson Supersonic Ionic(ダイソン スーパーソニック イオニック)」(以下、スーパーソニック)の新製品を発表しました。新製品には、低温の優しい風で髪をすばやく乾かす新アタッチメント「ジェントルエアーリング」が付属します。4日から発売で、価格はオープン。ダイソン公式オンラインストア価格は48,600円(税別)。

  • Dyson Supersonic Ionicと新しく開発されたアタッチメントの「ジェントルエアーリング」

  • 新製品のDyson Supersonic Ionicを手にするダイソン パーソナルケア部門製品開発のアドバンスドデザインエンジニアであるサム・バロース氏(写真左)と、新しく別売りアクセサリーが発表されたDyson Airwrap stylerを持つ美容師の渋谷謙太郎氏(写真右)

デリケートな髪質にうれしい「ジェントルエアーリング」

ダイソンのドライヤーといえば、筒形の印象的なデザインと風量の大きさで人気の高機能プレミアムドライヤー。「羽根のない扇風機」と同じ同社のAir Multiplier(エアマルチプライアー)技術を採用しており、国内で販売されているドライヤーのなかでもトップクラスの風量を誇ります。大風量により短時間で髪の毛が乾かせるという手軽さと、ドライヤーによる髪ダメージを最小限に抑えらえるという髪ケアのメリットから世界中で人気のある製品です。

  • 穴のあいた筒形デザインが話題になったDyson Supersonic Ionic。小型のV9モーターが取り込んだ空気をAir Multiplier技術で3倍に増幅。高圧で高速の風を頭皮までしっかり届けます

【動画】会場ではスーパーソニックの風量をわかりやすく説明するデモンストレーションも行われました。右にSupersonic、真ん中と左に国内売れ筋ランキング上位だというドライヤーを配置。風車とドライヤーの間にメッシュフィルターをつぎつぎと挟んでいきます。動画はドライヤーと風車の間にフィルターを3枚挟んだ状態。スーパーソニック以外の風車は風量が足りずにとまってしまいました ※音が出ます

今回のモデルチェンジで変わったのは付属品(本体は変わらず)。従来は付属品として髪を滑らかにブローする「スムージングノズル」、狙ったポイントに風圧の高い風を送る「スタイリングコンセントレーター」、風を分散させることでカールやウェーブを崩さずにブローできる「ディフューザー」がありました。新モデルでは、さらに「ジェントルエアーリング」が付属します。

ジェントルエアーリングは、装着することでスーパーソニックの風を優しく広い範囲に送風するアタッチメントです。装着時は最大風量・最大温度での運転時に温風温度を20度ほど下げ、髪へのヒートダメージも軽減します。

スーパーソニックにはもともと「インテリジェント・ヒートコントロール」とよばれる機能が搭載されており、常に温度をセンシングして頭皮や髪が熱ダメージを受けないよう温度コントロールをしています。

ジェントルエアーリングはデリケートな頭皮や細い髪をもつユーザー向けに開発されたといい、アタッチメントを装着しない状態でも普通のドライヤーのように、髪や頭皮に熱によるダメージを与えにくい製品です。また、カラーリングをした髪は熱により色落ちが促進されることがあるため、ヘアカラーを長持ちさせたいユーザーにも、ジェントルエアーリングはおススメだそうです。

  • スーパーソニックと新開発のジェントルエアーリング(装着状態)。スーパーソニックのアタッチメントはすべてマグネット装着式。送風口に近づけるだけで磁石の力でパチンと簡単に着脱できます

  • ピンアートの後ろから風を当て、ピンの形で風の強さや範囲を確認するデモンストレーション。左はアタッチメントなし、右はジェントルエアーリングを装着した風。アタッチメントを装着していない風は送風範囲が狭く、風圧が高いことがわかります

  • 左から「ジェントルエアーリングを装着」「アタッチメント無しでインテリジェント・ヒートコントロールを作動」「アタッチメント無しでインテリジェント・ヒートコントロールを無効化」したスーパーソニック。10cmほど離れた位置にある黒い板に温風を吹き付ける実験をし、リアルタイムに板の温度をサーモグラフィーで測定。インテリジェント・ヒートコントロールが効いているドライヤーでは、黒い板が一定以上高温にはなりません。ジェントルエアーリングを装着したドライヤーの板は、さらに温度が低いのがわかります

「エアラップ」にもロングヘア向け新アタッチメント

今回はスーパーソニックの新製品発表会でしたが、会場では10月上旬から直販限定で発売されるDyson Airwrap styler(ダイソン エアラップ スタイラー)の別売りアタッチメントの説明もありました。

  • ドライヤーのほか、カールを作るスタイラーとしても使えるDyson Airwrap styler

エアラップ スタイラーはドライヤーにブラシ付きドライヤー、そしてカーラーとしても利用できるマルチスタイラーです。最大の特徴はコアンダ効果と呼ばれる空気力学の現象を応用して、風のちからで髪を自動的に巻き付けて巻き髪がつくれる「Airwrap カーラー」の存在。カーラーに髪を近づけるだけで、髪が自動的に引き寄せられてくるくると巻き付くので、ヘアアイロンが苦手なユーザーでも簡単に巻き髪が作れます。

また、風の力でカールを作るので、一般的なヘアアイロンよりも低温で髪をスタイリング可能。このため、しっかりカールが作れるのにヘアアイロンより髪が傷みにくいそうです。さらに、一般的なヘアアイロンは加熱部がかなり高温になるため濡れた髪では使用できません。一方、エアラップ スタイラーはシャワー後の濡れた髪でもカールをつけることができます。

【動画】カーラーの周りにコアンダ現象による風の渦ができており、髪の束を近づけるだけで勝手に髪がくるくると巻きつきます。ヘアアイロンで巻き髪を作るのが苦手な人にも使いやすい製品です ※音が出ます

発表された新しい追加アタッチメントは、巻髪をつくるためのアクセサリー「Airwrap カーラー」の進化系。カールに使えるロッド部分が従来よりも5.1cm長くなり、ロングヘアのユーザーでも使いやすくなりました。また、従来のカーラーより一度にカールできる髪が増えるので、髪全体をカールする時間を短縮することが可能になりました。

  • 追加アタッチメントのロングカーラー。写真右2つ(それぞれ右巻き用、左巻き用)が大き目のカールが作れる「40mm Airwrap ロングカーラー」、左2つが小さめのカールを作る「30mm Airwrap ロングカーラー」。カーラーの直径は従来と同じで、長さだけが5.1cm伸びました

  • 従来のカーラー(写真左)とロングカーラー(写真右)の長さの違い。かなり長さが異なることがわかります

  • 従来タイプのカーラーで巻き髪を作っているところ

  • 新アタッチメントのロングカーラーで巻き髪を作っているところ。ロット部分が長くなったことで、長い髪でも一度に多めに巻き付けられるようになりました。実際に使ってみると、ロットの長さに余裕があるのでカールが作りやすく感じます

【動画】新アタッチメントは、これまでより長いカーラーで、長い髪の毛を巻きやすくなっています ※音が出ます