加熱式たばこデバイス「glo(グロー)」ブランドを展開するブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンは10月3日より、同シリーズの新デバイスとなる「glo pro(グロー・プロ)」と「glo nano(グロー・ナノ)」の2製品を販売開始する。

8月には新たな加熱式たばこ「glo sens(グロー・センス)」を発売したばかりの同社だが、次なる一手は?

  • 10月3日から販売開始となる(左から)「glo nano(グロー・ナノ)」と「glo pro(グロー・プロ)」

  • 両商品とも、これまでのgloシリーズと同じ専用のスティックを使用できる

最短10秒で加熱完了! 「glo pro」

「glo pro」の最大の特徴は、その加熱方法にある。従来のgloシリーズは、たばこ葉を360度全方位で加熱するという構造となっていたが、「glo pro」ではシリーズ初となる最新誘導加熱技術(IH)を採用。これにより加熱速度が上がり、より深く豊かな味わいを瞬時に引き出すことが可能になったという。

  • 「glo pro」のカラーはブラックとシャンパンの2色を用意。本体重量は98g

気分やシーンに合わせて、「通常モード」と「ブーストモード」という2種類の加熱モードを切り替えられるのもこれまでにはなかった仕様だ。通常モードでは、約20秒で加熱が完了し約4分間の喫煙が可能。一方、ブーストモードでは加熱時間が約10秒に短縮され、約3分間の喫煙が楽しめる。

現行のgloシリーズの加熱温度が約240℃であったのに対し、「glo pro」の通常モードの加熱温度は約250℃、ブーストモードは約280℃にまで上昇している。いち早く吸いたいとき、短時間でもより強く“吸った感”を得たいときなどにブーストモードは重宝するだろう。

  • 「glo pro」の充電コネクタはUSB Type C

充電コネクタはUSB Type Cに変更され、約90分でフル充電できる。約20回の連続喫煙も可能とのこと。現行の「glo series 2」は約30回の連続喫煙が可能であり、そこに魅力を感じていたユーザーも多いかと思うが、吸いごたえの面で物足りなさを感じていたというユーザーにとっては「glo pro」のパワーは体感してみる価値があるはずだ。

「glo pro」のメーカー希望小売価格は4,980円。10月3日より、全国のgloストアとgloオンラインストア、およびコンビニエンスストアを含む10都道府県(北海道・宮城県・東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県・愛知県・大阪府・広島県・福岡県)の主要たばこ取扱店にて先行発売となる。全国展開は12月を予定している。

シリーズ史上もっともコンパクト! 「glo nano」

「glo nano」はgloシリーズの中ではもっともコンパクトで、手にスポッと収まるサイズを実現している。ボタン1つで起動する従来のシンプルな機能はそのままに、コンパクトさを追求した「glo series 2 mini」よりも約25g軽くなっている。

  • シリーズ史上もっともコンパクトな「glo nano」。本体重量は61g

連続使用可能な回数はシリーズ最少の約10回とのことだが、充電時間はシリーズ最短の約1時間に短縮。こちらの充電コネクタは現行モデルと同じくmicro USBであるため、もし「glo pro」と「glo nano」を2台持ちするとなると、それぞれに対応する充電ケーブルが異なるため注意が必要だ。

  • 「glo nano」の充電コネクタはmicro USB

「glo nano」のメーカー希望小売価格は3,980円。10月3日より、全国のgloストアとgloオンラインストア、およびコンビニエンスストアを含む全国の主要たばこ取扱店にて販売開始される。

「glo nano」は、本体カラーの展開が豊富な点も魅力のひとつ。ネイビー・ホワイト・レッド・ブルーの色鮮やかな4色を取り揃えている。

  • ネイビー・ホワイト・レッド・ブルーの4色を展開する「glo nano」

gloストア・gloスポット・gloオンラインストアでは全色を取り扱うが、コンビニエンスストアを含む全国の主要たばこ取扱店においては、いずれか1色の取り扱いとなる。ネイビーはセブン-イレブン、ホワイトはファミリーマート、レッドはローソン(ローソンストア100を除く)、ブルーはそれ以外のコンビニエンスストアとたばこ取扱店にて販売される。

  • 両商品とも、付属のブラシを使用して定期的なクリーニングが必要となる。目安としては、20回の使用ごとに1回のクリーニングを行うのがいいとのこと

  • 「glo pro」(左)と「glo nano」(右)のサイズ比較

専用スティック「neo」に新感覚フレーバー3種を追加!

上記の2商品が発売となる10月3日には、専用スティック「neo(ネオ)」から3種の新フレーバーも発売される。

今回登場する新フレーバー3銘柄はすべてカプセルが入っているタイプのメンソールなのだが、ベースのメンソールとカプセルにそれぞれ異なるフレーバーを組み合わせており、1本で2種類の味わいが楽しめるという。

  • glo専用スティックの「neo」に3種類の新感覚フレーバーが登場

各フレーバーの詳細は以下の通り。

「ネオ・ブースト・アジュール・プラス・スティック」
ブルーベリーが香る刺激的なメンソール。カプセルをつぶすと、さらに芳醇なブルーベリーの香りがはじける。

「ネオ・ブースト・ロッサ・プラス・スティック」
プラムが香る刺激的なメンソール。カプセルをつぶすと、冷たいチェリーのアロマがはじける。

「ネオ・ブースト・スカーレット・プラス・スティック」
プラムが香る刺激的なメンソール。カプセルをつぶすと、ひんやりフルーティーなアロマがはじける。

価格は各550円で、1パック20本入り。全国のセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン(ローソンストア100を除く)にて数量限定で販売される。

  • カプセルをつぶすことで新しいアロマが広がる

なお、現在販売している「neo」10銘柄のパッケージデザインも11月中旬以降にアップグレードを実施し、“味わい・視覚”の両面から多角的な満足体験を提供していくとしている。

今回紹介したすべての製品において、10月の消費税増税にともなう販売価格の変更はないとのこと。

  • 発表会には、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ グループヘッドPRRPのクリス・プロクター氏(中央左)、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン 社長のジェームズ山中氏(中央)、副社長兼マーケティングディレクターのフェデリコ・カストロ氏(中央右)らが登壇

発表会の場では、先月発売された「glo sens」に関する新たなアナウンスも。同商品は現在、東京都内での限定販売となっているが、11月に全国展開を予定しているという。

また、全国展開へ向けてフレーバーのラインアップも6種から10種に拡充予定。「ゼスティー・アップル」「トロピカル・フルーツ」「ドルチェ・ティラミス」「パンナコッタ」といったスイーツ感の強いフレーバーが追加され、さらに広い選択肢をユーザーに提供してくれる。

  • 「glo sens」は全国展開に向けフレーバーのラインアップを拡充する

  • デバイスとスティックのフレーバー、さまざなまアプローチで選択肢を増やしていく同社

  • gloシリーズ各製品のスペック

※価格はすべて税込