第67期王座戦五番勝負の第1局が9月2日、神奈川県秦野市「陣屋」で行われ、千日手指し直しの末に挑戦者の永瀬拓矢叡王が斎藤慎太郎王座を破り、先勝しました。
永瀬叡王、本領発揮で白星スタート! 千日手指し直し局で斎藤慎太郎王座を破る
王座戦は全棋士と女流棋士4名が参加するタイトル戦で、まず一次予選、二次予選のトーナメント戦を行います。二次予選を勝ち抜いた棋士とシード棋士の16名によって挑戦者決定トーナメントを行い、挑戦者を決めます。シード棋士の条件は「前期挑戦者決定トーナメントでベスト4以上」「タイトル保持者」であることです。例年9月から10月にかけて挑戦者とタイトル保持者が五番勝負を行います。今期はシードで参戦した永瀬叡王が挑戦者となり、斎藤王座と戦います。
第1局は角換わりの相早繰り銀に進みました。中盤戦に入って激しい戦いになると思われた矢先に、62手目で千日手が成立しました。千日手とは同じ局面が4回現れることで、先手と後手を入れ替えて指し直すことになります。タイトル戦で登場するのは珍しく、王座戦五番勝負では6年ぶりでした。指し直し局は矢倉を目指す斎藤王座に対して速攻を仕掛けた永瀬叡王が優勢になり、90手で勝利を収めました。
第2局は9月18日(水)大阪市北区「ウェスティンホテル大阪」で行われ、対局の模様は王座戦中継サイト・日本将棋連盟ライブ中継アプリ・Paravi(パラビ)・ニコニコ生放送・AbemaTVで中継されます。