JR東日本は3日、シンガポールで公共交通事業を行う「SMRT Corporation」(SMRT)ならびに同国最大のリテーラーでコンビニチェーン「Cheers」を展開する「NTUC Fairprice Co-operative」(NTUC)と各子会社を通じ、2019年12月にシンガポール国内で開業予定のトムソン・イーストコースト線駅構内商業区画の開発・運営権をシンガポール陸上交通庁(Land Transport Authority : LTA)から獲得したと発表した。

  • 商業区画開発イメージ

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  • トムソン・イーストコースト線

この事業は、トムソン・イーストコースト線全32駅のうち、27駅でエキナカ店舗開発に取り組むもので、JR東日本が日本で培った「エキナカ」の開発・運営経験を海外のエキナカへ持ち込む。海外鉄道路線における複数駅のエキナカ開発は、日本の鉄道会社として初めての試みだという。駅構内商業権の期間は2019年末(予定)から16年間。2019年末に予定される鉄道開業に合わせ、順次開業する。

SMRTとNTUCがシンガポールで育んだ鉄道・商業事業の知見と日本の「エキナカ」を融合させ、トムソン・イーストコースト線利用者の利便性の向上ならびに沿線の発展に貢献していく。今後は各社子会社を通じて現地に合弁会社を設立し、運営にあたる。