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【この記事のエキスパート】
住まいづくりナビゲーター/一級建築士・インテリアコーディネーター:神村 さゆり
住宅メーカー、ゼネコン設計部、設計事務所等で約300棟の新築設計実績と現場代理人女性としては希少な現場監督経験を生かしリフォーム物件も約70棟手がける。
住宅や暮らし方、環境整備をテーマに、これまで一般企業研修・公的機関・学校等にて講師としてこれまで述べ5000人以上を指導。
整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト資格認定講師として800名余の資格者を認定。また資格試験対策として二級建築士やインテリアコーディネーターの受験指導も行っている。手描き図面やイラストでのプレゼンにも定評があり、多くの文具を試してきた。
多趣味が高じて醗酵教室や手抜き家事教室を開催し好評を得ている。
子ども3人。A型・獅子座
ドリルで穴をあけるときに出るバリ。これを取り除いてくれるのが面取りカッターです。ネジ頭がきれいに収まるよう皿取りをすることも可能。本記事では、木材・金属に使える面取りカッターの選び方とおすすめ商品を紹介。下穴と皿取を同時に行えるドリルカッターなど厳選しました。
面取りカッターとは
面取りとは、対象物に穴をあけたあとのバリ(材料を加工する際に発生する突起)を、ケガなどしないようにきれいに加工することです。また、ネジなどをきれいに差し込めるように側面を加工する皿とりなどを指します。
つまり面取りカッターとは、電動ドライバーやインパクトドライバーに取り付けて、穴をあけたあとの「面取り」「バリ取り」「皿とり」などをする工具のことを指しています。
加工する材質や穴径によって、適切な面取りカッターを使用する必要があり、仕上がりに大きく左右するので、面取りカッター選びは意外と迷ってしまいます。また、「30°」や「90°」というのは、刃の先端角度をあらわしており、用途に応じて使い分ける必要もあります。
面取りカッターの選び方
それでは、面取りカッターの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】ビットの軸形状(六角軸・ストレート軸)
【2】刃の材質
【3】皿取錐(さらとりきり)があるか
【4】セット商品かどうか
上記の4つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ビットの軸形状(六角軸・ストレート軸)をチェック
【エキスパートのコメント】
面取りカッターの軸形状は六角軸とストレート軸があります。持っている工具に合ったものを選びます。こんなかんたんなことを間違えるはずはない、と思うでしょう。
あえて選び方のポイントの一番目に記載したのは、これがよくある話だからです。カミングアウトしてしまうと、私もやらかしたことがあります。こんな初歩的なことで間違えるなんて恥ずかしく、返品することもできませんでした。
性格にもよるかと思いますが、仲のいいベテラン大工さんは堂々と返品していました。なお、ドリルチャック式のドリルドライバーはどちらでも使用できます。
【2】刃の材質をチェック
【エキスパートのコメント】
面取りする材料に合わせて、刃を選びます。鋼製が安価ですが、耐久性に欠けます。木材から薄いアルミ金属まで使用できるハイス製が無難です。
ハイスとは「high-speed steel」の呼称で「高速度鋼」とも呼ばれHSSと略記されます。刃に比べて材料がかたすぎると、はじめは削れると思ってもすぐに刃こぼれして、しまいには破損してしまうでしょう。また、せっかく面取り加工をしても刃こぼれによって滑らかになるはずのところに変なキズが入り、残念な仕上がりになってしまいます。
金属やデッキ材などのかたい木材には超硬チップをすすめます。
【3】皿取錐(さらとりきり)があるかチェック
皿取錐は、下穴を開けるためのドリルの役目のほかに、ビスの皿頭も削り取ってくれるすぐれものです。面取りをするときは、一度錐(ドリル)で穿孔(せんこう)して、ビットを付け替えて面取りカッターを使う必要があるのですが、一体化されているので付け替えの必要がありません。
あまり聞きなじみのない工具かもしれませんが、ドリルの下穴を開ける役目と、面取りカッターで皿取をする役目の2つの機能が皿取錐1つの工具でできるのです。
【4】セット商品かどうかチェック
DIY初心者やはじめて面取りカッターを購入しようと考えている方には、サイズや角度違いのセット商品がおすすめです。その際気を付けたいのは品質です。比較的安価に手に入るものもありますが、長く愛用したいらそこはケチらずに、高価でも品質のよい面取りカッターを選ぶようにしましょう。
エキスパートのアドバイス
【エキスパートのコメント】
面取りカッターのひと手間がすごく重要!
面取りカッターは切ったり穴をあけたりなどの主作業をおこなうわけではないので、それほど重要視されないかもしれません。実際、使用するのはビス頭が平らなサラビスのときのみで、ビス頭が丸く出っ張ったナベビスでは使用しません。なので存在を知らない人も多くいます。
しかし、ビスが主張せず、飛び出て引っかかることなく仕上がることを体感すれば、このひと手間が決して無駄ではなかったと思うのです。