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【この記事のエキスパート】
作家/アウトドアライター:夏野 栄

作家/アウトドアライター:夏野 栄

作家、マルチクリエイター、アウトドア・ファッションのライター・エディターとして活躍。

アウトドア誌やファッション誌でジャンルを超えて連載。ライトノベルやゲームシナリオを執筆。

アウトドアでは『キャンプチャリ』の制作やキャンプ場プロデュースを手掛ける。またファッションマーケットの企画運営からプロダクト開発まで幅広く活動。山岳部出身、海育ちのテンカラ師。

『BE-PAL』や『camp hack』、『OCEANS』や『MonoMax』『Fine』といったメンズ誌のほか、女性ファッション誌にも参加。


この記事では、海や川でのアクティビティやアウトドアシーンで活躍するマリンシューズの選び方とおすすめ商品をご紹介します。レディース・メンズ・キッズ用を厳選。ナイキやキーンなど人気ブランドを中心に、砂が入らない快適なモデル、コンパクトに折りたためるモデルも!

キャンプやマリンスポーツに!
マリンシューズを履くメリットとは?

砂浜は裸足で歩きたくなりますが、小石や貝の破片などが落ちていることが多いです。マリンシューズを履いていれば、ケガを防ぐことができます。

ビーチサンダルも人気がありますが、アクティブに動くと脱げやすかったり滑りやすかったりすることも。マリンシューズなら足にぴったりフィットするので砂浜や川でのキャンプやマリンスポーツに適しています。

メンズ・レディース、キッズも参考に
マリンシューズの選び方

アウトドアライターの夏野 栄さん監修のもと、マリンシューズを選ぶときのポイントをご紹介します。

ポイントは下記のとおり。

【1】マリンシューズのタイプ
【2】サイズ
【3】砂を防ぐ工夫
【4】脱げにくさ、靴擦れしにくさ
【5】水中での動きには軽量タイプを
【6】水濡れの不快感を減らす速乾性
【7】滑りにくさとソールの厚み
【8】水抜けのよさ

上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。

【1】マリンシューズのタイプで選ぼう

マリンシューズは、大きく3種類のタイプがあります。

・スニーカータイプ:抜群のフィット感と安定感。ソールは薄め。
・スリッポンタイプ:着脱しやすいが、サイズが合わないとフィット感に欠ける。
・サンダルタイプ:フィット感とソールの厚さで岩の上も歩きやすい。肌が出ている分安全性に欠ける。

好みや使うシーンに合わせて、自分に合ったタイプを選びましょう。

【2】足に合うサイズを選ぶ

マリンシューズでは砂浜や水のなかを歩きます。選ぶときは足にフィットするホールド力をチェックしてください。自分の足にぴったり合うサイズを選びましょう。

水中で使うならやや小さめを選ぼう

水中を歩くと水の流れや抵抗でシューズが脱げやすくなります。水中を歩き回るときにはいつものサイズより少し小さめを選んでください。目安はいつもより0.5cmほど小さめです。

たまに水中に入るぐらいならジャストサイズでもかまいませんが、長く水中で使うときは小さめを。また商品によってサイズ感が異なるので、事前に口コミなどをチェックすることも大切です。

マリンソックスを履くならやや大きめを選ぼう

出典:Amazon

マリンシューズは足にフィットしやすいつくりになっているので、履き慣れないと靴擦れが起こりやすいです。それを防ぐためにつけるのがマリンソックス。一般的な靴下より厚みがあります。

マリンソックスを着用する場合は、0.5~1cmぐらい大きめサイズのマリンシューズを選んでください。実際にソックスを履いて試すのはむずかしいので、口コミを参照する必要があります。

ベビー用・キッズ用は今の足のサイズに合わせよう

子どもは成長が早いのでワンサイズ大きめのシューズを買うことが多いです。しかしベビー用やキッズ用のマリンシューズは大きいとすぐに脱げてしまうので、ジャストサイズを選んだほうがいいでしょう。

また大きめのシューズは脱げやすいだけでなく、靴擦れも起こしやすいです。靴擦れが起こるとせっかくのビーチレジャーも楽しめませんから、ぴったりサイズを選んでください。

【3】砂を防ぐ工夫がしてあるかチェック

ビーチで過ごすのは楽しいものですが、シューズのなかに砂が入ってしまうと気になる方も多いでしょう。そのような方は砂が入りにくいマリンシューズを選んでください。

おすすめなのはくるぶしまで覆えるハイカットタイプ。ハイカットなので砂が入りにくい構造です。砂を通さない素材のシューズもあるので検討しましょう。

履き口から砂が入らないように工夫してあるのが、マジックテープやアジャスターつきのもの。すき間をふさぐので砂が入りにくいです。

【4】脱げにくさ・靴擦れしにくさをチェック

マリンソックスを着用すれば靴擦れを防げますが、素足でマリンシューズを履く場合はかかと部分の柔らかいものを選びましょう。たとえば、ゴムやシリコンなど柔軟性のある素材です。

また、肌にあたっても違和感のない素材かどうかも大切。違和感がなければぴったりサイズを履けるので、脱げにくくなります。

脱げにくく靴ずれしにくいのは、マリンシューズ選びの重要なポイントです。

【5】水中用なら軽量タイプを選ぼう

海のなかに入れるのがビーチレジャーの楽しさです。砂浜で遊んだり海のなかに入ったりしたいという方は、軽量化されているマリンシューズを選んでください。軽いので動きやすく、水中で歩いたり泳いだりするのに向いています。

目安は片足が200g以下のものですが、最近はさらに軽量なタイプとして150gを切るタイプもあります。重さを意識して素足感覚で履けるようなシューズを選びましょう。

【6】速乾性があると不快感が軽減される

出典:Amazon

砂浜で遊ぶのは楽しいですが、シューズが濡れると砂がこびりついたりして不快に感じる方もいることでしょう。履き心地も悪くなります。

対策としてはソールや側面に排水穴が開いたシューズを選ぶこと。水はけがよいので乾きやすいです。また速乾性にすぐれた素材のシューズを選べば、快適さをたもてます。シューズのなかにはギュッと絞るだけで水気を切れるものもあるので、事前にチェックしてください。

【7】滑りにくさ・ソールの厚みも重要!

出典:Amazon

砂浜や水辺には滑りやすい岩場や貝の破片などが落ちています。滑って転ばないためにはソールが薄くて柔軟性のあるマリンシューズを選んでください。グリップ力のあるものが適しています。

滑り止めつきや凸凹がついたソールや、5本指タイプのシューズならしっかり歩けます。また貝やガラスの破片などから足を防ぐのなら、ソールの厚みも大切です。ビーチの状態によって不安なく使えるシューズを選びましょう。

【8】水抜けのよさから選ぶ

出典:Amazon

【エキスパートのコメント】

ビーサンと違ってホールド力がマリンシューズの特徴であるというお話をしましたが、ホールド力のある一般的なスニーカーともまた大きく違う特性があります。それが「水抜け」です。

スニーカーや普通の靴で水中に入ったことがある方ならわかると思いますが、水の抵抗でスニーカーは脱げます。この水の抵抗を逃がし、水中でも脱げることなく、らくに足を動かせるためには「水抜けのよさ」がポイントになります。

すべてのマリンシューズが水抜けがよいわけではありません。かんたんに脱げてしまう靴もあります。その靴は水抜けがよいか? この部分も重視して選んでみてください。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)