エン・ジャパンはこのほど、35歳以上を対象とした「第4次産業革命」に関する調査結果を発表した。調査期間は2019年7月1~31日、調査対象は「ミドルの転職」を利用する35歳以上のユーザーで、有効回答は2,294人。

  • 第4次産業革命によって、職を失うことへの不安を感じますか?(業種別)

    第4次産業革命によって、職を失うことへの不安を感じますか?(業種別)

第4次産業革命とは、IoTやビッグデータ、AIのようないくつかのコアとなる技術革新のこと。今回の調査で第4次産業革命を知っているか尋ねたところ、83%が「知っている」と回答した。

第4次産業革命により予想される働き方や雇用の変化を聞くと、1位「働く時間と場所の柔軟化」(57%)、2位「労働生産性の飛躍的な向上」(50%)、3位「人材の流動化」(41%)となった。

第4次産業革命により職を失うことへの不安を感じている人は40%。「不安がある」と答えた割合を年収別にみると、年収1,000万円以上では31%、年収1,000万円未満では42%と、年収が低いほど不安が強まる傾向がみられた。業種別では、「金融」(52%)、「物流・運輸」(51%)、「メディカル」(47%)の順に不安を感じる割合が多い結果となった。

「不安がある」と答えた理由としては、「年齢的に未経験業種・職種への転職が難しいと思うから」が53%で最多、以下、 「ロボットに代替えできる可能性が高い職種だから」が32%、「自動化できる可能性が高い職種だから」が31%と続いた。反対に「不安がない」と答えた理由としては、「判断が必要な仕事だから」52%と最も多かった。

今後働き続けていくために必要だと思うことは、1位「ヒューマンスキル(対人関係力)」(70%)、2位「変化に対応できる柔軟な思考」(51%)、3位「マネジメントスキル」(48%)となった。