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【この記事のエキスパート】
サックスプレイヤー:加度 克紘
広島県尾道市出身。高校入学と同時に吹奏楽でサックスを始める。
甲陽音楽学院コンテンポラリーミュージック科で荒崎英一郎氏に師事。
甲陽音楽学院卒業後、渡米し、ボストンのBerklee College Of Music :Woodwind科 Performance学部に入学。
サックスをFred Lipsius, Dino Govoni, Bill Pierce, Jim Odgren, Walter Beasley, Shannon LeClair、フルートをWendy Rolfeに師事。
2000年にDean’s Listに登録される他、R&Bバンドへの参加など、現地での演奏活動も行う。
2001年に卒業し、日本へ帰国。自己のグループを率いての演奏だけでなく、作曲・編曲活動を行い、教育の方面でもサックス指導だけでなく、「一生使えるサックス基礎トレ本 サックス奏者のためのハノン」「ドレミで覚えるジャズ・アドリブの法則」など教則本の執筆、音楽理論や作曲の指導など多岐にわたり活動中。
サックスを持ち運ぶ際や収納・保管するのに必要なのがケースです。アルト・テナー用などがある他、ソフト・ハード・セミハードといった材質・強度の違い、ショルダー・リュックタイプなどの持ち運び方の違いなど種類は様々です。この記事ではサックスケースの選び方とおすすめの商品ご紹介します。
サックスケースの選び方
それでは、サックスケースの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つです。
【1】重量優先のフライトケース/ソフトケース
【2】頑丈さ優先のハードケース/セミハードケース
【3】肩がけタイプか背負うタイプか
【4】あると便利な機能もチェック
上記の4つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】重量優先のフライトケース/ソフトケース
【エキスパートのコメント】
軽さを優先する場合は、サックスの形をしたフライトケースがおすすめです。コンパクトに設計されているため持ちやすく、ケース本体が軽くて持ち運びにかかる体の負担が少ないというメリットがあります。
ただしコンパクトな分、外はかたい素材でも、なかのクッション部分が薄く衝撃に弱かったり、収納部分が少ないため、小物類や楽譜を入れるバッグなどもうひとつ手荷物が必要になったりするデメリットもあります。
軽さ優先なケースには、フライトケースのほかにもソフトケースがあります。ソフトケースは布製のものが多く軽いのが特徴ですが、強度がないため、短距離の運搬のみに使用するといいでしょう。
【2】頑丈さ優先のハードケース/セミハードケース
【エキスパートのコメント】
楽器を安全に運ぶにはハードケースやセミハードケースが頑丈でおすすめです。
ケース外部がかたい素材なのはもちろん、ケース内部のクッション部分が大きく、その素材もしっかり考えられています。収納もじゅうぶんに確保されているものが多いので、ネックやマウスピースのほかに小物類もたくさん入ります。
欠点は大きくて重いこと。持ち運びやすさも考えられた背負うリュックタイプもありますが、ズシッときます。
【3】肩がけタイプか背負うタイプか
【エキスパートのコメント】
フライトケースでもハードケースでも、肩がけタイプと背負うリュックタイプがあります。
徒歩移動がメインの場合は肩がけタイプ、背負うタイプのどちらでも大丈夫です。背中の暑さや振動が気になるのであれば肩がけタイプ、体の負担を減らすのであれば背負うタイプにするのがいいと思います。また、移動時に自転車を使う場合は両手の使える背負うタイプ一択ですね。
ちなみに、徒歩でも電車移動が多い場合は、一番荷物が多いシーン、たとえば雨の日に傘を持って改札を通るときのことなどを考えて選ぶといいでしょう。
【4】あると便利な機能もチェック
【エキスパートのコメント】
自分の場合、ほかにもケースに求めていることがあります。ケース内にA4の楽譜が入ると、ケースとは別に持つカバンの大きさも小さくすることができます。
ちょっと手を離したいときに自立してくれる機能や、電車に乗っているときは立てて持つので、ケースの横と縦の2カ所に取っ手があると便利です。
また、ストラップの接合部分は一番負荷がかかるところなので、じゅうぶんな強度で接合してあること、できればパーツも金属製が望ましいです。
サックスプレイヤーのアドバイス
閉め忘れには気をつけましょう
【エキスパートのコメント】
ケースを変えるだけでも演奏するモチベーションが上がりますね。最後に、ケースを変えたさいに注意することは、閉め忘れによる落下事故です。私自身も経験がありますが、修理代も高く、凹んだ楽器を見ると泣きそうになります。
ケースはファスナー型かラッチ型(パッチン錠)で閉めるものがほとんどです。ファスナー型の場合は閉め忘れ防止のためにキーホルダーをつけたり、ラッチ型は誤動作(服などにあたって開いてしまう)予防のために鍵を閉めたりするなど、楽器の落下予防にはじゅうぶん気をつけてください。
また誤ってケースが開くのを防ぐために、スーツケースに巻くようなベルトなどをつけておくと安全です。あとは好きな場所へ持っていき、たくさん演奏してください!