◆本記事はプロモーションが含まれています。
【この記事のエキスパート】
自動車生活ジャーナリスト:加藤 久美子
下関市出身 大学在学中に車に目覚め、大学時代は神奈川県内のトヨタディーラーで納車引き取りのアルバイトを経験。大学卒業後、日刊自動車新聞社に編集記者として入社。
1989年FIA 公認のクロスカントリーラリー「オーストラリアン・サファリ」に出場。
1995年会社を辞めてフリーランスの道へ。
1999-2000日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
2000年に第一子出産後、妊婦のシートベルト着用を推進する会を立ち上げ、チャイルドシートと共に胎児と赤ちゃんの命を守る啓発活動を展開している。
月刊誌『MONOQLO』(晋遊舎)、All About、citrus、オートックワン、乗りものニュース、くるまのニュース、JAFMATEなどに自動車生活関連(運転マナー、車の税金、維持費、メンテナンス、カスタム、海外車事情など)の記事を年間300本以上寄稿している。
また、(一財)日本交通安全教育普及協会公認チャイルドシート指導員としてチャイルドシートの正しい装着や子連れドライブの楽しみ方と危険回避に関する講演、啓発活動なども積極的に行っている。
新生児、乳幼児の車移動に使用したいリクライニング式チャイルドシート。首がすわっていない赤ちゃんが快適に眠るためには、リクライニングの必要度が高くなります。この記事では、公認チャイルドシート指導員の加藤久美子さん監修のもと、選び方とおすすめ商品をご紹介します。
リクライニング式チャイルドシートの選び方
公認チャイルドシート指導員の加藤久美子さんに、リクライニング式チャイルドシートを選ぶときのポイントを教えてもらいました。ポイントは下記の3つ。
【1】3種類のリクライニングタイプから選ぼう
【2】快適性と安全性のバランスを考慮
【3】ベッドのようにリクライニングできる「ベッド型タイプ」も
チャイルドシートは、レンタルするという選択肢もありますが、日常的に使用することが多いなら、購入するほうが長期的にみてコストパフォーマンスが高い場合もあります。しっかりとポイントをおさえて、ぴったりの商品を選びましょう。
【1】3種類のリクライニングタイプから選ぼう
【エキスパートのコメント】
リクライニングシートというと、レバーを引いて背もたれが倒れるシートを想像する方が多いと思いますが、チャイルドシートにおいては大きく分けて3種類のタイプがあります。
(1)チャイルドシート本体が傾くことで背もたれが倒れるタイプ
(2)背もたれと同時に座面が前に出るタイプ
(3)車のシートのリクライニングに合わせてチャイルドシートの背もたれも一緒に傾くタイプ(チャイルドシート本体にはリクライニング機能はない。ジュニアシートに多いタイプ)
また、リクライニングの操作には
取り付ける前に調節するタイプ
子どもを乗せたままワンタッチでリクライニング操作ができるタイプ
があります。子どもが車のなかで寝ることが多いなど、頻繁(ひんぱん)にリクライニングをさせたい場合にはかんたんに操作できるものを選びましょう。
【2】快適性と安全性のバランスを考慮する
【エキスパートのコメント】
前述(1)シート本体が傾くタイプのチャイルドシートは、背もたれが倒れて足部分が上がった状態になるのでシートの内角は広がりません。
一方、(2)の背もたれが倒れて同時に座面が前に出るタイプは、シート内角も大きくなるため子どもをより平らな姿勢に近づけます。
快適性でいえば後者になりますが、衝突時の安全性はリクライニングなしの状態より劣ります。そのため、衝撃を受けても子どもの体がハーネスの間から飛び出さないよう、ハーネスを規定どおり指2本入る程度にしっかり締めましょう。
【3】ベッドのようにリクライニングできる「ベッド型タイプ」も
【エキスパートのコメント】
現在日本国内で新品として販売しているチャイルドシートのなかで、ベッドのように使えるチャイルドシートはアップリカとコンビの製品が代表的。アップリカは横向きのベッド型です。コンビは一般のチャイルドシートのように縦型(進行方向に対して後ろ向き)で、シートのなかでベッドに近い角度にセットできます。
ほぼ完全にフラットなシートがよければアップリカの製品を選ぶことになりますが、横向きにセットされるため、最大で80cmの設置スペースが必要です。そのため、車の後部座席のスペースを考慮して選ぶようにしましょう。
公認チャイルドシート指導員が解説
リクライニング式の安全性は?
【エキスパートのコメント】
リクライニングできない機種の方が安全性は高い
チャイルドシートは車との適合、そして安全性を第一に考えて選びます。後向きで使う乳児用シートは背もたれと座面の角度が45度になるように装着することが推奨されています。この角度が新生児を含む乳児に圧迫感がなく、衝突安全性との兼ね合いも考慮された理想的な角度とされているからです。
国土交通省と自動車事故対策機構のチャイルドシートアセスメントにおいても、リクライニングができないシートの方が衝突安全性にすぐれているという結果が出ています。
大きくリクライニングするチャイルドシートに赤ちゃんを座らせる際には、ハーネスを指2本程度入るきつさでしっかり締めて使うようにしましょう。