プラススタイルが、日本の家庭やライフスタイルに合わせて設計したスマート掃除機やスマートLED電球などスマート家電6製品を発表しました。「価格を武器に日本でスマート家電を普及させたい」としており、充実した機能ながら価格を抑えたのが特徴です。
高さを抑えたスマートロボット掃除機
ロボット掃除機は、高性能モデルと低価格モデルの2機種を用意しています。
上位の「G300」は、高精度なレーザーセンサーを使ったSLAM(自機の位置測定と室内マップの作成を同時に自動で行う機能)を搭載しています。実売価格は34,800円(税込)。3万円台のロボット掃除機でSLAM付きは、なかなか意欲的な仕様といえます。
デザインは正円形で、直径は最大約34cm。突起部を含む高さは10.2cm。プラススタイルアプリにつなぐと、マッピングした部屋のデータを“見える化”したり、重点的に掃除したい場所を選択できるようになります。掃除モードは、オートやエリア設定のほか、スポット設定、タイマー、水拭きなどをアプリから選べます。水拭きタンクは、天面のふたを開けた内側に装填する構造になります。
内蔵バッテリーは約5時間でフル充電になり、最大約75分間動作します(掃除モードによって異なる)。バッテリーが少なくなると、掃除機がみずから専用ステーションに帰って充電する自動充電機能も対応します。
本体に壁沿いセンサーや落下防止センサーを搭載しているので、家具や本体を傷つけることなく掃除ができます。最大15mmの高さが乗り越えられるほか、カーペットの毛足の長さは最長2cmまで対応します。
「B300」は高さを約6.2cmに抑え、脚の低いソファの下にももぐり込んで掃除ができるようにしたエントリーモデル。実売価格は19,800円(税込)。プラススタイル取締役社長の近藤正充氏は「薄型のロボット掃除機で、充電ステーションに自動で戻って充電できる2万円前後のモデルは他にないはず。ジャイロセンサーによる簡易的なルームマッピングにも対応した」と、本機の特徴を説明します。
壁沿いセンサー、落下防止センサーは本機も搭載しています。毛足が最長1.7cmのカーペットの掃除や、水拭きにも対応。バッテリーは約4時間でフル充電になり、最大90分間の掃除ができます。
スマートLED電球はE17タイプも用意
スマートLED電球は、広く使われているE26タイプに加え、小ぶりなE17タイプを含む3製品を発表。近藤氏は「E17口金の照明器具は日本の住まいに普及しているのに、スマート化できている電球がなかった。おそらく、世界初のE17スマートLED電球になるはず」と語ります。実売価格は、調光対応のE26タイプが1,980円(税込)、調光・調色対応のE26タイプが2,180円(税込)、調光・調色対応のE17タイプが2,480円(税込)となります。
いずれも、家庭のホームネットワークに接続するために特別なハブ機器を介する必要がなく、直接家庭のWi-Fiに接続できるのがポイント。設定や遠隔操作は、すべて同じ「プラススタイルアプリ」で統合管理ができる点も便利です。新しいスマート家電を増やした際、スマホに新しいアプリを追加しなくてもよいのがスマートといえます。スマートスピーカーによる音声操作にも対応します。
実売価格が9,980円(税込)と、1万円を切るお手ごろなスマートLEDシーリングライトも発表しました。デザインがシンプルなので、どのような部屋にも違和感なく溶け込めそうです。直径は約47.5cm。最大光量は約3,200ルーメンで、6畳ぐらいの部屋をムラなく明るく照らせます。色温度は6,000K~7,000K。明るさは無段階に調節できます。
ガルパンとコラボモデルのロボット掃除機も
さらに、人気アニメ「ガールズ&パンツァー」(ガルパン)とコラボレーションしたロボット掃除機も数量限定で販売します。価格は、通常モデルのG300よりも15,000円ほど高い49,800円(税込)。販売予定数は公開されていませんが、到達次第受付を終了するそうです。商品の発送は2020年1月以降になります。
限定モデルは、作品の世界観をイメージして「ガルパン スマートロボット掃除機 IV号戦車H型(D型改)」と名付けられました。デザインは、大洗女子学園が使用する戦車をモチーフとし、トップに作品タイトルを配置。
注目なのが、主人公の西住みほを担当する声優の渕上舞さんによるオリジナル音声を収録していること。本体の動作に合わせ、約45パターンのボイスガイドが発話されます。キャラクターと声優のファンにはたまらないロボット掃除機といえそうです。
近藤氏は「プラススタイル製品はWeb販売が主戦場なので、インターネットで話題になるアニメコンテンツとコラボレーションしたいと考えていた。ガルパンの力を借りて、スマート家電ユーザーの裾野をさらに広げたい」とアピールしました。
【編集部より】「ガルパン スマートロボット掃除機 IV号戦車H型(D型改)」は、すでに予定数量の予約が入ったため、販売終了となったとのことです。
低価格で日本にスマート家電を普及させたい
今回発表したスマート家電は、すべてGoogleアシスタントやAmazon Alexaを搭載するスマートスピーカーから音声で操作できます。例えば「リビングの照明を付けて」「ロボット掃除機をオンにして」とスマートスピーカーに向かって発声するだけで遠隔操作が可能になるわけです。
さらに、今年の2月に発売したIoTデバイスのカメラやセンサーに連携させると、玄関のドアを開けるだけで照明をオンにしたり、スマホアプリに住まいの住所を登録しておけば日の出や日没の時刻に合わせて照明の明るさや色合いを自動で変えたりできます。
近藤氏は、プラススタイルとしてオリジナルのスマート家電の開発に挑む意図を改めて説明しました。「あらゆる人に、ちょうどいい」というコンセプトを掲げながら、「日本人の、日本人による日本人のためのスマート家電」を作り続けることが同社の使命であると説明。今後、日本国内にも勢いよくスマート家電を普及させたいと意気込みを述べました。
さらに近藤氏は、日本では欧米に比べてスマート家電の普及が遅れている理由として、まず「価格が高価であること」を指摘しました。その一方で、今はまだ小さな国内スマート家電の市場が、これから伸びる余地もあると期待を示しています。「生活者のニーズに対して、スマート家電のテクノロジーが追いついてきた。スマート家電は高価という印象を払拭し、あらゆる人に手に取ってもらえる便利な製品をお届けしていきたい。いくつかの課題が解決できれば、国内でもスマート家電の利用率が上がってくるはず」としました。
今回発表した新製品は「スマート家電 発売記念セール」として、8月29日から9月12日まで数量限定で割引販売するセールを実施します。スマートロボット掃除機のG300は、通常価格より8,000円安い26,800円(税込)で購入できます。
また、カメラ・センサー製品との同時購入時にはスマート家電が値引きされる「スマートホーム体験キャンペーン」も9月12日まで数量限定で実施。スマートビデオドアホンとの同時購入は1,000円引き、スマートセンサー(ドア・窓)との同時購入は500円引きで提供されます。