東急住宅リースとダイヤモンドメディアは8月29日、全国の賃貸住宅に関する調査結果を発表した。調査は、ダイヤモンドメディアが保有、かつインターネット上で入居者募集中の約1,100万件のデータの内、2019年1月時点において賃料の情報を持つデータ42万件を分析・集計した。

  • マンションの割合

    マンションの割合

入居者募集中の賃貸住宅のうち、全国及び東京都23区における種別平均戸数割合は、マンションが54.7、アパートが41.9%、戸建ては3.4%と、全国的にマンションが最も高い結果となった。

平均募集賃料については、全国平均でマンションが78,099円、アパートが59,360円、戸建ては99,237円。東京都23区の平均は、マンションが113,131円、アパートが75,088円、戸建ては177,774円だった。

都道府県別の種別戸数については、マンション割合が高い順で、1位「京都府」、2位「大阪府」、3位「東京都」という結果に。この結果について同調査では、京都府は「学生が多いためシングルの割合が高く、単身世帯を中心とした賃貸住宅の供給が多い」、大阪府は「大阪市内で駐車場附置義務などの規制が緩和され、マンションの建築がしやすい状況となっている」、東京都は「人口の増加が進み、ワンルームマンション条例などでマンションの建築規制が厳しい状況にあるため、1位の京都府と2位の大阪府に比べ、アパートの割合が高いと考えられる」と分析している。

なお、同調査では、鉄骨造、鉄筋コンクリート造り、鉄骨鉄筋コンクリート造りの建物を「マンション」、木造、軽量鉄骨造、プレハブ造りのものを「アパート」と定義している。