JR北海道は青函トンネル内における電車線のメンテナンスに関して、今年度から新幹線および貨物列車の運休による作業時間を拡大する日を設定し、更新時期にすべての電車線取替えを完了するよう取替工事を平準化し、計画的に進めていくと発表した。
青函トンネル内の電車線は建設時から新幹線規格となっており、1988(昭和63)年3月の青函トンネル開業から、2016(平成28)年3月の北海道新幹線開業を経て、これまで使用されてきている。新幹線開業後は高速走行を考慮した電車線のメンテナンスを行う必要があり、2017(平成29)年度から初回となる取替工事を進めてきた。
2019年8月時点での青函トンネル内の電車線取替進捗状況は、全本数252本(1本あたりの通常の長さは約1,500m)に対して、取替え済みが19本、進捗率は7%。年度別実績では、2017年の取り替え数量が2本、2018年の取り替え数量が5本、2019年の取り替え数量が12本となっている。