東京メトロとプログレス・テクノロジーズは29日から、視覚障がい者向け駅構内ナビゲーションシステム「shikAI」導入のための最終検証を東京メトロ有楽町線辰巳駅・新木場駅で開始している。

  • 「shikAI」導入のための最終検証を実施

視覚障がい者向け駅構内ナビゲーションシステム「shikAI」は、駅構内の点字ブロックにQRコードを設置し、スマートフォンのカメラで読み取ることで、現在地から目的地までの正確な移動ルートを導き出し、音声で目的地まで案内するシステムとなる。

2018年8~12月に有楽町線辰巳駅で、視覚障がい者117名の協力によってシステム検証を実施し、「ナビゲーションに従って迷わず移動できた」「早く実用化してほしい」などの声が寄せられたという。

  • 「shikAI」システム概要

  • 点字ブロックにQRコードを設置

今回、より複雑なルートにも対応できるようにするため、有楽町線新木場駅・辰巳駅の2駅を使って、システム導入に向けた最終検証を実施する。なお、前回の実証実験と同様、視覚障がい者にナビゲーションの体験およびアンケートへ協力してもらう。今回の検証結果を踏まえ、アプリの一般公開と導入駅の順次拡大を進めて行く予定としている。