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【この記事のエキスパート】
自転車ライター:浅野 真則
自転車専門誌やウェブサイトなどで活動する自転車専門のライター。
ロードバイクやサイクルパーツ、サイクルアパレル、自転車用デジタルデバイスなどのインプレッション記事、トレーニング系の記事、ロングライドの実走レポートなどを得意とする。
執筆活動の傍ら、Jエリートツアーの選手としてロードレースやタイムトライアル、ヒルクライムなど幅広いレースに参戦。
自転車版の耐久レース・エンデューロも好きでよく出場している。
サイクリングを充実して楽しむためには、ロードバイクのメンテナンスやトラブルに備えて工具をそろえたいところです。さまざまな工具がセットになった製品をえらんで携帯しておけば、すぐにトラブルに対応することもできるでしょう。ここでは、ロードバイク用工具の選び方とユーザー・編集部が選んだおすすめ商品をご紹介します。
必要な工具の確認、大きさ、軽さをみる
ロードバイク用工具の選び方
ここからはロードバイク用工具を購入する際に、知っておきたい選ぶポイントをお話ししていきます。工具といってもさまざまな種類があり、工具ごとに特徴があります。
使用する場面や、それぞれの工具のメリットやデメリットもあわせて解説していきます。自分ができる自転車修理のレベルにあった工具を選ぶ参考として確認してみてください。
使い方や使うシーンに合わせて選ぶ
ロードバイクをメンテナンスする場所は、自宅のガレージやサイクリングをする旅行先などさまざまな環境が考えられます。トラブルの場合にはその場で対処することもあるでしょう。
その場合、どこで工具を使うのか、どれぐらいの工具があればいいのかということをポイントに携帯用・一般用・専用工具に分けて選び方をお話いたします。
ツーリングに持ち出す携帯用工具
ツーリングをしていて、タイヤのトラブルなどに会うことがあります。そんな時には携帯用工具を揃えておくとよいでしょう。コンパクトにまとめておけるので、持ち運びもかんたんです。
さまざまなサイズのドライバーやレンチなどが一緒になっているマルチツールは、ロードバイクの部品のサイズがいろいろ違っても使いやすいです。パンクに対応できるパンク修理キットもあります。ツールケースがサドルバックに入れるとらくに持ち運べます。
自転車整備に使う工具セットなどの一般工具
自宅でのメンテナンスや修理の場合には、一般的なレンチなどが入っている工具セットがあるとよいでしょう。自分でできるメンテナンスのレベルなどにもよりますが、ホイール交換までする場合にはスパナなども一緒になっているとかんたんにできます。
パック修理セットが付いていると、自転車ショップにまで行かずともパンク修理も自宅でできるのでらくです。自分のロードバイクだけでなく、子どもの自転車のパンクなどにもすぐに対応できます。
特定部品に使う専用工具
ロードバイクの特定の部分だけに対応する専用工具もそろえておきましょう。ロートバイクの専用工具はタイヤをホイールから外すタイヤレバー、チェーンをギヤから外すチェーンカッターなどになります。
自分でオリジナルのチューンナップまで対応をしたい人は、専門工具を用意しておくとサイクリングの旅行先やサイクリング中でも対応ができます。
必要な機能と大きさとのバランスで選ぶ
工具を選ぶ際には、自分が使いたい機能と作業しやすさを考えてみましょう。小さい工具で揃えれば、コンパクトで収納性のよさや携帯性もよいのでかんたんに持ち運べます。
大きいサイズは、手で握りやすいメリットがあります。固く締められたパーツなどはどうしても力がいる部分です。その場合、工具を握って使えるとらくに作業が進められます。このバランスをチェックすると自分に合った工具を選べます。
シンプルなもの
かんたんな作業だけしかしないという人は、数本の六角レンチとサイズ違いのプラスドライバーだけがセットになっているシンプルな製品がおすすめです。十徳ナイフのようなタイプでは、収納すると小さくまとめられるので使いやすいでしょう。
十徳ナイフタイプの場合、収納ケースの長さをチェックしましょう。手で握って作業する場合にはある程度長さがあると、しっかりと力が入れられるので確認するポイントとして覚えておいてください。
多機能なもの
ロードバイクのいろんな部分を調整したい場合やパーツ交換をしたい人には、トルクスレンチやチェーンカッターなどがセットになっている多機能な製品を選んでみましょう。
スパナやレンチなどは大きさで何本もあるので、ボルトのサイズが異なる部品でもかんたんに取りつけられます。工具の量が多くなるので持ち運ぶのは難しいですが、数本だけ厳選してスパナホルダーなどにセットすると携帯することなども可能です。
カーボン製は高価なぶん軽量
機能が同じなら軽い商品を選ぶ
工具は耐久性などの観点から、金属製の製品が多くなってしまいます。金属製は重さがあるため、なかなか持ち運ぶのがたいへんです。そんな時には、カーボン製のパーツが使われた製品を選んでみましょう。
カーボン材は強固でありながら、軽量という特徴があります。工具部分は金属材でも、収納フレームはカーボン製にするだけで軽さは変わります。携帯性も変わるので検討してみましょう。
単品かセット購入かで選ぶ
ほかにも工具を選ぶポイントとしては、単品でそろえる場合とセットでそろえる場合があります。このポイントは携帯性や多機能などに影響をする内容でもあります。
単品を購入する場合にはこだわりの工具を選べるメリットなどがあります。一方セットは、なんでもできる工具をそろえられるのでさまざまな問題に対応できます。そのほかのポイントについてもみてみましょう。
単品のメリット・デメリット
ロードバイクの工具は、すべてが一般的な工具だけでなくてチェーンカッターやタイヤレバーなどの専用の工具もあります。その場合、単品で工具をそろえると最低限の必要工具だけをそろえるだけ済みます。
ひとつずつ選ぶのがたいへんという人は、単品で使える工具がセットになったマルチツールを選ぶ方法もあります。費用の面でも必要な分だけで済みます。しかし、予期しない問題に対応できるかと言われると別途単品で工具をそろえないといけない場合はあります。
工具セットのメリット・デメリット
ロードバイクの故障などはどんな故障があるかはわからないので、なんでも対応できるようにしたいときには工具セットを選びましょう。たくさんの種類の工具から問題に合った製品を選べるので悩まずにすぐに使えるところがメリットです。
工具セットの場合には、ツールバックが大きくなったりします。持ち運びはしづらいですが、自宅で使うことをメインにすれば大きな問題ではありません。安い工具セットもあるのでいろいろとチェックしてみましょう。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)