キヤノンは8月29日、インクジェット複合機「PIXUS」の年末商戦向けモデルを発表しました。スマホからのプリントや操作を前提とし、操作ボタン類や表示パネルを簡略化してすっきりとしたデザインに仕上げた新機種を投入。「プリンターは大きく目立つ」という印象を払拭し、若年層の購買を狙います。家庭向けモデルは従来のインクカートリッジ式を継承し、印刷コストが劇的に安くなる大容量インクタンクの搭載は見送られました。
新製品のラインアップや予想実売価格は以下の通りです。
機種名 | 予想実売価格(税別) |
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PIXUS TS7330 | 2万4000円前後 |
PIXUS TS5330 | 1万3000円前後 |
PIXUS XK60 | 4万1000円前後 |
PIXUS TS8330 | 3万2000円前後 |
PIXUS TS6330 | 1万7000円前後 |
G7030 | 4万5000円前後 |
GM4030 | 3万円前後 |
新製品の目玉となるのが、スマホフレンドリーなモデルと位置づける「PIXUS TS7330」と「PIXUS TS5330」の2機種。従来はプリンターの画面や操作ボタンを用いて操作していたコピーやスキャンなどの操作を、専用アプリを導入したスマホからできるようにしたのが特徴です。本体は操作ボタンや表示パネルを最小限に抑え、デザインをスッキリさせています。スマホとの接続やアプリのインストールも簡単にできるようにしたのもポイントです。
TS7330は5色インクの高画質モデルで、L判フチなし印刷時のコストは約17.3円(大容量インク使用時)。デザインは直線的で都会的な仕上げにしています。TS5330は4色インクの普及価格モデルで、L判フチなし印刷時のコストは約25.3円とやや高め。カドを落とした柔らかなデザインとし、ピンクのカラーバリエーションも用意します。
それ以外の製品は、基本的に昨年モデルのマイナーチェンジ版となります。自動紙幅検知機能やBluetoothを用いたプリンターの簡単接続機能などの新機能を搭載しています。
大容量インクタンクはSOHO向けモデルのみ
印刷コストが劇的に安くなる大容量インクタンク搭載モデルは、SOHOやオフィス向けの「GIGATANK」シリーズ2機種のみの登場となりました。ADFやファックス機能を搭載する「G7030」は染料ブラックの4色モデル、「GM4030」はADF搭載のモノクロモデルと、どちらも家庭向けではありません。