SʼNEXTは、finalブランドの新しいイヤフォン「E500」を8月28日に発売した。VRやバイノーラル音声向けに開発され、final直販サイト「DIRECT SHOP」での直販価格は1,980円(税込)。
6.4mmのダイナミック型ドライバーユニットを搭載。バイノーラル技術を用いて音の方向感を再現するゲームや、VRコンテンツの音声を再生するための、新たな研究成果を応用している。
バイノーラル音源やVRコンテンツの音声を一般的なイヤホンやヘッドホンで聴くと、音の立体感が感じられたり、耳元でささやかれているような感覚を楽しめるが、高音域に独特の違和感が生じるという問題があることが知られている。
finalは、2chステレオ方式で制作された音源と、バイノーラル技術で制作された音源の違いを研究し、新たなアプローチでこの問題への対策を講じた。その結果、バイノーラル制作されたゲームやVRなどの音源において、制作者の意図通りの空間イメージや方向感を感じられるイヤホンを開発できたという。
finalの公式サイトでは、バイノーラルサウンドを試聴できるYouTube動画を紹介しており、E500を購入すると実際に試せる。
本体はABS製で、インピーダンスは16Ω、感度は98dB/mW。ケーブル長は1.2m。重量は15g。独自のイヤーピーススィングフィット機構を採用し、左右で軸色が異なるオリジナルイヤーピースが付属する。
finalはE500について「バイノーラル技術を用いて制作された音源を自然に再生するための、新たな研究成果に基づいて提案する製品シリーズの始まり」としており、今後、バイノーラル制作されたゲームやVRに向けた新たな製品シリーズの開発を進める。