ピクセラは8月28日、家電製品などを扱う新しいライフスタイルブランド「Re・De(リデ)」の立ち上げを発表。そのコンセプトモデルとして、4Kディスプレイを搭載したインテリア家電「White Vision」のモックアップを披露した。
Re・Deブランドのネーミングには、「ピクセラグループが大事にしている3つのキーワード」が込められており、同ブランドでは他にも、電気圧力鍋などの様々な家電製品をラインナップする予定。
事業拡大するピクセラグループ、ブランド戦略を再構築
ピクセラはPC・スマートフォン向けのテレビチューナー「Xit」(サイト)ブランドで知られ、現在は新4K衛星放送を受信する外付けチューナーや、新4K放送チューナーを搭載した4Kテレビなどを手がけている。
また、ピクセラグループのデザイン家電メーカー・A-Stageから「S-cubism」(エスキュービズム)というブランド名で、冷蔵庫やワインセラー、調理器具などの家電製品を発売。2019年からは民泊やインバウンド関連コンサルティングを手がけるなど、事業領域を拡大してきた。
ピクセラの藤岡毅副社長は同社の事業内容を説明するとともに、今後の成長に向けてグループ間のシナジーを高めてブランド戦略の再構築を図るとして、従来のコーポレートロゴの図案を発展させた新しいコーポレートロゴを発表。2019年末までに順次切り替えていくという。
これまで活用してきた家電ブランド「S-cubism」の各商品については、A-Stageのコーポレートブランドと同じ「A-Stage」に順次切り替える。さらに、ピクセラグループとしての新ブランド「Re・De」にて新商品の準備と、コンセプトモデル「White Vision」などの開発を進める。
ピクセラ ブランドデザイン部の櫻井裕太部長は、「世の中にある便利で価値のある良いものを取り込み、より良い製品を作っていきたい。いつも面白いことをしている、と思ってもらえるようなグループでありたい」と話した。
なお、Re・Deというブランド名の由来は、「Redefine:暮らしを再定義する」、「Redesign:暮らしを彩る」、「Rededicate:暮らしにもう一度想いを込める」という各キーワードに共通する頭文字だという。
Re・Deブランドのコンセプトモデル「White Vision」、電気圧力鍋も
White VisionはRe・Deブランドのインテリア家電のコンセプトモデルとして、2020年中の発売を目指して開発中。価格は未定だが「できるだけ皆様にお届けできるような価格帯を目指したい」としている。
4Kディスプレイを搭載し、背面にスピーカーやイーゼル風の自立スタンドを装備。画面に時間や天気の情報、アート作品の映像を表示したり、映像配信(VOD)を視聴するといった使い方を想定している。画面を手動で回転させることで、画面表示の縦横を切り替えられる。
詳細な仕様は未定で、本体のサイズ感についても検討中としている。従来の黒物家電としての映像機器ではなく、白物家電として「生活に寄り添う」ことをテーマにしている。住空間との調和を目指したデザインと機能で、映像機器の新たな需要開拓を目指す。
Re・Deブランドでは他にも、電気圧力鍋をラインナップしており、’19年冬の発売を目指す。食卓で盛り付けることも意識したデザインで、無水調理やスロー調理に対応。40度からの低温調理も可能だという。こちらも価格は未定。
若手人気YouTuberがWeb番組「ピクセラTV」で製品の魅力を発信
ピクセラは、若手人気YouTuberがピクセラ製品の魅力を発信していく公式Web番組「ピクセラTV」を、8月30日19時からYouTubeチャンネルで配信開始する。
ピクセラと、国内最大級のインフルエンサープロダクションであるVAZがタッグを組み、VAZ所属のYouTuberをメインで起用。「(YouTuberらが)ピクセラグループの製品をリアル体験し、機能や魅力をわかりやすく、そして面白くお伝えできる番組を制作・配信する」という。
配信は毎週金曜19時から。多数のYouTuberが入れ替わりで登場し、ミスコン受賞者などさまざまなゲストも登場する予定。番組を最後まで観た視聴者には、ピクセラが運営するECサイトでの買い物に使えるクーポンコードを提供する。
記者発表会には、番組に出演しているYouTuberの村上チハヤさんとせりしゅんさんが登場し、番組の内容や魅力、収録時の模様について語った。また、「ピクセラTV」の応援ゲストとして、YouTuberとして最近デビューしたデヴィ夫人、お笑い芸人の流れ星も参加し、YouTuberならではのトークに花を咲かせたり、スマホ用テレビチューナーを使った一発芸を披露していた。