キヤノンは8月28日、APS-CサイズのCMOSセンサーを搭載したミラーレスカメラ「EOS M6 Mark II」を発表した。同時発表のAPS-C一眼レフ「EOS 90D」と同じく、撮像素子の画素数を有効3250万画素にまで高めた。新たに、シャッターボタンを押す0.5秒前からAF追従で秒30コマの高速連写をするEOS初の「RAWバーストモード」を搭載したのも特徴。連写性能を秒14コマに引き上げたほか、クロップなしの4K動画撮影にも対応する。ファミリー層、写真趣味層ともに満足できるオールマイティな小型軽量のAPS-Cミラーレスとして訴求する。
製品のラインアップと実売価格は以下の通り。発売は9月下旬の予定。
製品名 | 実売価格(税別) |
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ボディ単体モデル | 11万5000円前後 |
EF-M18-150 IS STMレンズキット | 15万8000円前後 |
ダブルズームキット | 15万3000円前後 |
EF-M18-150 IS STM EVFレンズキット | 17万3000円前後 |
ダブルズームEVFキット | 16万8000円前後 |
EOS M6 Mark IIのおもな特徴は以下の通り。
- 有効3250万画素の高画素APS-C型CMOSセンサー
- 画像エンジンは最新のDIGIC 8
- AEAF追従の連写を秒14コマに高速化した「高速連続撮影+」(EOS初搭載)
- AF追従で秒30コマの高速連写ができる「RAWバーストモード」(EOS初搭載)
- 瞳AFがAF追従に対応
- 最高1/16000秒の電子シャッター
- 感度は最高ISO25600(拡張時はISO51200)
- ワンショットAFとサーボAFを自動で切り替える「AIオートフォーカスAF」
- 外付けEVF(EVF-DC2)が装着可能、装着時はタッチアンドドラッグAFに対応
- 上位機種と同等のボタンやダイヤルの配置で操作性を改善
- EOS Rシリーズと同じFvモード(フレキシブルAEモード)を搭載
- クロップなしの4K動画撮影に対応(30p)
AF追従の秒14コマの高速連写は、EOS初搭載の「高速連続撮影+」モードで可能になる。連続撮影中も液晶やEVFがブラックアウトしないので、不規則な動きをする被写体もしっかり追い続けられる。
こちらもEOS初となる「RAWバーストモード」は、AF追従で秒30コマの高速連写が可能な速写機能。撮影は電子シャッターとなるので、無音で撮影できる。プリ撮影機能をオンにすると、シャッターボタンを押す0.5秒前から記録可能。撮影は中央部(75%×75%)のクロップで、約1800万画素相当となる。
デュアルピクセルCMOS AFは、像面位相差AFのエリアを横88%×縦100%に拡大。新たに、サーボAFと動画サーボAFで瞳AFが可能になった。AFは、ワンショットAFとサーボAFを自動で切り替える「AIオートフォーカスAF」に対応する。
外付けEVF(EVF-DC2)を装着した場合、ファインダーをのぞきながらAF枠を背面液晶のタッチ操作で変更するタッチアンドドラッグAFが可能。
4K動画撮影は、クロップなしでの画角に対応(30p)。フルHDならば120p/100pのハイフレームレート撮影に対応する。