Twitter Japanは9月1日の「防災の日」および8月30日~9月5日の「防災週間」に先立ち、災害・防災に関するTwitterの取り組みや、災害時に有効なTwitterの活用方法を紹介した。

  • 災害に備えるためのTwitter活用法

    災害に備えるためのTwitter活用法

Twitterは、テレビやラジオなどでは把握しきれない「今」起こっている災害状況を知ることのできる場であると同時に、必要な情報を瞬時に伝えることができる重要なコミュニケーションツール。とくに2011年の東日本大震災以降、災害発生時には「何が起きているのか」をTwitterでリアルタイムで確認しているという。

  • Twitter Japanの公共政策マネージャー・平城由紀氏

    Twitter Japanの公共政策マネージャー・平城由紀氏

日本におけるTwitterの利用者は平均年齢35歳で、朝から晩まで一日中よく使われており、今起きていることがリアルタイムにわかり、また検索においては、どのSNSでも検索によく使われているとしている。

Twitter Japanでは災害に備えるための6つの活用法を紹介している。

1. 災害時に役立つTwitterアカウントをフォローしよう

災害時には平常時以上に信頼できる情報が必要となるため、普段から信頼できるTwitterアカウントをフォローして、適切な情報を受け取れるよう準備する。Twitterモーメント(@MomentsJapan)を利用し、関連性の高いツイートがまとめて表示されているので災害時に役立つ。

災害時に役立つアカウントとして、内閣府防災(@CAO _ BOUSAI)、首相官邸(災害・危機管理情報)(@Kantei _ Saigai)、総務省消防庁(@FDMA _ JAPAN)、国土交通省(@MLIT _ JAPAN)、東京都防災(@tokyo _ bousai)、NHK生活・防災(@nhk _ seikatsu)、ウェザーニュース(@wni _ jp)などを推奨した。

  • Twitterライフラインを活用

    Twitterライフラインを活用

  • 東京都防災のリスト

    東京都防災のリスト

2.「リスト」を保存しよう

Twitterライフラインの公式アカウント(@TwitterLifeline)では、47都道府県別に災害時に使えるアカウントをリスト化している。このリストを保存しておけば、地域の災害情報・緊急情報をすぐに知ることができ、自分の好きなタイミングで確認できるので、タイムラインと分けて必要なときにだけアクセスできる。

3. タイムラインの表示設定を「最新ツイート」にしよう

正確な情報をリアルタイムで確認できるよう、Twitterのタイムラインの表示設定を、災害時には「最新ツイート」に変更して最新情報を入手する。

4.ハッシュタグ「#減災リポート」をつけて被害状況をツイートしよう

ウェザーニューズ社(@wni_jp)の「#減災リポートプロジェクト」に、Twitterはパートナーとして協力しており、ハッシュタグ「#減災リポート」をつけ、位置情報をONにして災害の被害状況を投稿すると、ウェザーニューズ社のマップおよびリスト上に反映される。

マップおよびリスト上に災害の状況が反映され、どこでどのような災害が起きているか、起きる可能性が想定されるかをいち早く特定し、リアルタイムに把握することができるので、被害を抑えることにつながるとしている。また撮影場所の正確な位置情報を共有するために「Twitterカメラ」を使っての撮影を推奨している。

  • 減災リポートの送り方

    減災リポートの送り方

5.救援要請ツイートを利用しよう

災害時に119番と110番が使えない場合は救援要請ツイートする。その際には、現地の写真、住所や目印となる建物、Twitterカメラを使った正確な位置情報をあわせて投稿する。

  • 救援要請ツイートの例

    救援要請ツイートの例

6.何かツイートしよう

災害が起きた場合、どんな内容でもいいのでツイートやリツイートをしていれば安否確認に役立ち、「簡単なツイート」でも生存していること、無事でいることを示すシグナルになる。

情報を共有する場合は、ツイートの一部をコピーして貼り付けるのではなく、元ツイートのリツイートまたは引用ツイートを利用する。

Twitter Japanでは今後、関係省庁などと協議し、より正確な情報発信のルール作りや自治体間の連携などを検討していくとしている。また、災害への準備を促すとして防災グッズコンテストを行っており、会社や家など身近にある防災グッズを見せ合うことで、足りないものや便利なものを認知してもらうという。