漫画家・江戸川治さんがTwitterで発表した短編漫画「惚れ薬」に、注目が集まっている。描かれているのは、とある科学者たちの恋の駆け引き。開発された惚れ薬をめぐって、相手を恋に落とそうと画策するが……。少しヒヤッとする展開に、驚きや称賛のコメントが寄せられている。
「惚れ薬」 pic.twitter.com/Pu5JnaFNpp
— 江戸川治@単行本3巻発売中 (@edoosam) August 25, 2019
登場するのは、博士とその助手・小林君。ある日、惚れ薬を完成させた博士は、以前から好意を寄せている小林君に、それを飲ませようとする。しかし、硬派な性格の博士は「こっそり飲ますなど漢(おんな)にあるまじき行為……」として、小林君に「惚れ薬の発明に成功したんだが」と明かし、「君にコレを飲んでほしい!!」と真正面から告白。
「いや……本当に薬としての作用がでるかどうか実験したいって意味で……その」と口ごもる博士をよそに、小林君は「いいですよ」と快諾して服薬する。そして、「実験失敗です」と一言。あたふたする博士に、「前から博士の事が好きなので薬の効果がでたのかわかりません」とストレートに告げる。
博士は「なっなんだぁ~そっか私の事前から好き……」「あは……実験失敗だなぁ」とタジタジなものの、助手である小林君の内心は「貴女も"惚れ薬"の発明に成功していたんですね。サスガです」。しかし、「僕はそれよりもう少し前に作っていたんです」とモノローグは続き、「僕の実験は成功のようです」と明かす。博士は「よかったらこの後デートでも……」とデレデレだが、自分の策が当たった小林君はニヤリと笑みを浮かべる。
リプライで多く集まったのは、やはり「助手さん怖いですね…」「博士かわいい! と思いきや助手怖い!!」という小林君を怖れるコメント。「ゲスすぎますね……ちゃんと博士を見習って欲しい」「女性の博士が(こっそり飲ますのは漢にあるまじき行為!!)と正々堂々渡したのに対し、男性の助手がその『漢にあるまじき行為』をしてたんですね。こわー」という意見も寄せられ、作者の江戸川さんも「その通りで本来ならば博士の好きなタイプではないんですよね……恐ろしい」「漢ではない小林くん……」「助手はヤバイ奴です……」と明かしている。
また、「小林くんと博士がものすごく対比が効いてる気がする」「オチが素晴らしいです!」「ダークで良いですねえ……」とその描写に称賛のリプライも見られる。作者の江戸川さんは、集英社のウェブコミックサイト「少年ジャンプ+」で『ホウキにまたがる就活戦争』を連載していた漫画家。7月には、完結となる最新刊の3巻が刊行された。