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【この記事のエキスパート】
フードスタイリスト:水嶋 千恵

フードスタイリスト:水嶋 千恵

立教大学経済学部卒業後、メーカー系商社に営業として勤務。
のちに退職し、各料理家やスタイリストのアシスタントを経て独立。

フリーランスのフードスタイリストとしてレシピ考案やフードスタイリングをTV番組、CM、グラフィック、映画、雑誌、書籍など、フードスタイリストとしては珍しく動画からスチールまで幅広く手掛ける。


木製まな板は包丁がまな板に食い込むため、切りやすいのが特徴。また、反動による負担も少ないので、包丁は長持ち&長時間の調理でも手の負担が少なく、料理好きの味方になってくれるアイテムです。この記事では木製まな板の選び方とおすすめ商品を紹介しています。

木製まな板のメリット・デメリットとは

木製のまな板は自然素材ならではの優しい風合いと収納せずに立てかけておいてもおしゃれなのでキッチンのインテリアとしてもおすすめです。まずはメリットとデメリットをおさえて自分に木製のまな板が合うのかを見ていきましょう!

▼メリット
適度な柔らかさがあるため、包丁の刃を傷つけにくく、包丁の切れ味を保てる。また、ちゃんとお手入れをしながら使えばプラスチック系のまな板より長持ちします。

▼デメリット
自然素材を使用しているのでカビ・菌・ニオイが発生しやすい。

木材の種類やサイズをチェック!
木製まな板の選び方

木製まな板を選ぶときのポイントをご紹介します。ポイントは次のとおりです。

【1】木材の種類
【2】板の加工方法
【3】「柾目(まさめ)」と「板目(いため)」
【4】サイズ感と形状
【5】収納方法・お手入れのしやすさ

上記のポイントを押さえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。ぜひ参考にしてみてください。

【1】木材の種類から選ぶ

出典:Amazon

イチョウ、ヒバ、ヒノキ、榧(かや)など種類が豊富な木製まな板。使われている木材によってその特徴はさまざまです。自分の求めている特徴を見定めて選ぶようにしましょう。

▼イチョウ
刃当たりがよく油分もあるため水弾きがいいですが、使用後はしっかり乾燥させる必要があるのでお手入れがきちんとできる方におすすめです。
▼ヒバ
抗菌及び消臭効果のある木材といわれており、お手入れしやすく、且つ少しいいまな板を求めている方におすすめです。
▼ヒノキ
香りもよくお手ごろな価格も多いため初心者向け。
▼榧(かや)
非常に希少な木材のため、高価ではありますが耐久性が高く長くていねいに使用したい方におすすめです。

【2】板の加工方法で選ぶ

木製のまな板にも加工方法によって特徴に違いがあります。ここでは板の加工法について説明します。

一枚板|長く使いたい方はコレ!

出典:Amazon

一枚板のまな板は耐久性を重視する方にはおすすめです。木製まな板は、表面に傷ができてもやすり等で削り取ることで長く使うことが可能です。とは言え、合板製のものは、木と木をあわせた接続部分が割れてしまうこともあります。しかし一枚板であれば継ぎ目がないのでそういった心配もせずに使うことができますよ。

また、一枚板か合板なのかの確認方法としては、まな板のサイドを見てみると分かります。合板ものは芯材と表面部分とが違う木材でできていたりと継ぎ目ができています。継ぎ目の有無をしっかり確認してから選ぶようにしましょう。

合板|お手頃なのはコレ!

高級な木材なのに値段がお手ごろな場合は、別の木材を組み合わせて作られた合板のまな板であることがあります。
数種類の木材が合わさっていたり、種類は一種でも薄い板の組み合わせだったりと製品により異なります。憧れの木材のまな板を手に入れやすい価格で購入できるのはうれしいですね。

【エキスパートのコメント】

>>>プロからのワンポイントアドバイス

板の割れや反りの差はありますが、製造方法やお手入れで変わってきます。まずは気軽に手に入れたいという方は合板で試すのもいいでしょう。

【3】「柾目(まさめ)」と「板目(いため)」をチェックしよう

年輪に対し直角に近い角度で木取りした「柾目」は、割れや節が少ない上材。年輪に対し並行に近い角度で木取りした「板目」は波型や山型の木目が現れるのが特徴です。柾目の方が丸太の年輪に対して水平にカットしている板目よりもまな板の素材としては適しています。

そのほかにも、木製のまな板を選ぶ際は木目が均一なものを意識して選ぶようにしましょう。木目がきれいなものを選ぶと水はけも良く、長持ちしやすいですよ。

【4】使い勝手にあわせてサイズ感と形状を選ぶ

出典:Amazon

木製まな板のあの分厚さに抵抗がある方も多いはず。しかし、なかには薄いものや正方形サイズのものなど、いろいろなタイプがあります。

キッチンの作業スペースに合わせてサイズを決めてもいいですし、大きな魚を捌(さば)くことが多い方は大きめのサイズを選んでもいいですね。シンクが小さいキッチンの場合は、四角いまな板よりも丸いまな板の方が洗いやすいです。

また、食べものをまな板で切ってそのままテーブルに提供できるデザインのものもあります。

【エキスパートのコメント】

>> プロからのワンポイントアドバイス

せっかく買っても、使い勝手が悪ければ愛着もわきません。自分の生活に合わせた形とサイズ感を見極めて選ぶといいでしょう。

【5】収納方法・お手入れのしやすさで選ぶ

木製まな板は、衛生的に長く使用していくためにも使用後はしっかりと乾かさなければなりません。

日陰で風通しのいい場所が最も好ましいのですが、そんなスペースはないという方も多いのではないでしょうか。

キッチンに立てかけておく方も多いですが、スタンドが付属していて自立できる商品や、持ち手がついていてフックなどに引っ掛けることができる商品もあります。

【エキスパートのコメント】

>> プロからのワンポイントアドバイス

長くお付き合いをしていくものなので、置き場所にきちんとおさまりそうなものを選びましょう。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)