三菱電機は8月27日、新4K衛星放送の裏番組録画や、4K画質でのBDダビングに対応した4K液晶テレビ「REAL 4K RA2000シリーズ」を発表した。58V型「LCD-A58RA2000」、50V型「LCD-A50RA2000」、40V型「LCD-A40RA2000」の3機種を用意し、価格はすべてオープン。10月下旬より発売する。

  • 三菱電機「REAL 4K」RA2000シリーズ

    三菱電機 58型4K液晶テレビ「LCD-A58RA2000」

いずれも4K/3,840×2,160ドットの液晶パネルを備え、新4K放送に対応したチューナーを2基搭載。4K放送番組を観ながら、2TBの内蔵HDDや別売USB HDDに裏番組録画できる。地上/BS/110度CSデジタルの3波チューナーは3基搭載。テレビ本体にBlu-ray(BD)ドライブも備え、別途用意したBDメディアに番組をダビングしたり、4K Ultra HD Blu-rayソフト(UHD BD)などの再生に対応。三菱電機では「4Kコンテンツを見る・録る・残すが1台でできる」とアピールしている。

  • 三菱電機「REAL 4K」RA2000シリーズ

    「REAL 4K RA2000シリーズ」

  • 三菱電機「REAL 4K」RA2000シリーズ

    三菱電機 REAL 4Kシリーズは「4Kコンテンツを見る・録る・残すが1台でできる」

RA2000シリーズでは新たに、HDDに録画した新4K放送の番組を別途用意したBDメディアにダビングする際、4K画質のまま保存できるのが特徴。従来機種はHD画質にダウンコンバートしていたが、RA2000シリーズでは4K画質と2K画質を選べる。

  • 三菱電機「REAL 4K」RA2000シリーズ

    新4K衛星放送の録画番組を、4K画質のままBDにダビングできる

外出先のスマートフォン/タブレットから、RA2000シリーズの録画番組を視聴できることようになったことも進化ポイント。RA2000シリーズをLAN端子でネットワークに接続し、「DiXiM Play」アプリを使ってスマホに録画番組をあらかじめダウンロードしたり、インターネット経由で自宅のRA2000シリーズのHDDにアクセスしてリモート視聴できる。

内蔵HDDの録画時間の目安は、新4K放送が最大約126時間、ハイビジョン放送が最大約2,160時間。なお、内蔵HDDやBDドライブが故障した場合は、故障した部分だけ取り外して個別修理できる。そのため、テレビごと修理に出さなくて済むという。

映像配信サービスの視聴も可能で、YouTubeやアクトビラ、TSUTAYA TVをサポート。新たにAbemaTVにも対応した。

従来機種から画質を強化し、「ULTRA COLOR MATRIX PRO」技術には新たに「輝度適応色補正」を追加。シーンごとの輝度に応じて色の濃淡を最適に自動調整し、「どんな明るさのシーンでも鮮やかな映像を映し出せる」という。

音質も強化。ツイーターとウーファーを左右に各1基、合計4基で構成した「DIATONE NCVスピーカー」(実用最大出力10W×2ch)を搭載し、「画面の真ん中から音が響き、人の声もハッキリクリアに聞こえる」とする。さらに高音質電子部品を採用して電流ノイズを低減し、音への影響を抑えた。

  • 三菱電機「REAL 4K」RA2000シリーズ

    従来機種から画質・音質を強化

Bluetooth送受信機能を備え、テレビ音声をワイヤレス対応のスピーカーやヘッドフォンに出力したり、テレビスピーカーをBluetoothスピーカーとして使うことも可能。

このほか、RA2000のリモコンには、ドラマの台詞やスポーツ中継の実況音声などの人の声の音量を中心に強調する「声ハッキリプラス」を、ワンボタンでオン/オフできるボタンを新たに搭載した。リモコン操作でテレビ画面を左右に振り向け、見やすい角度に調整する「オートターン」機能も利用できる。

HDMI入力は3系統で、HDR10/HLGに対応。HDMI 1のみARC(オーディオリターンチャンネル)にも対応する。ビデオ入力×1も搭載。音声出力は、ヘッドホン出力×1、光デジタル音声出力×1。USBは2系統で、うち1系統がUSB HDDに対応する。

消費電力は未定。スタンドを含む外形寸法と重量は、58V型が130.2×38.2×89.7cm(幅×奥行き×高さ)/33.2kg、50V型が112.8×33.4×79cm(同)/26.4kg、40V型が90.3×33.4×65.1cm(同)/20.3kg。