サードウェーブが運営するパソコン専門店「ドスパラ博多店」のリニューアルオープンを取材しました。九州地方における最新のパソコン情報発信拠点として8月24日から営業をスタートさせた同店舗。初日にはオープンセールが実施され、多くの消費者で賑わいを見せていました。
どんな品揃えが? - 店内を紹介
まずは店内を紹介していきましょう。駅前にあった旧店舗から、複合商業施設のコマーシャルモール博多に移転する形でリニューアルオープンしたドスパラ博多店。旧店舗と比較して売り場面積は1.5倍に拡張され、展示スペースも広くとられているのが特徴です。入り口にはゲーミングノートPC「GALLERIA」シリーズの最新モデルが展示されており、来店者の目をひいていました(詳細は後ほど)。
現場で取材対応したドスパラ博多店の吉澤規宏店長が「BTOパソコンを取り扱う店舗としてはエリア最大級と自負しています。九州に行ったらドスパラ博多店で買い物したい、と言ってもらえるような存在を目指します」と意気込みを語った通り、ショップでは電源、マザーボード、メモリ、CPU、PCケースなどBTOパソコンのためのパーツも豊富に取り扱っている様子でした。
もちろん、市販のPC製品も充実のラインナップで取り揃えています。先日、ASUSが発表したばかりの「ZenBook Pro Duo」もお目見え。サブディスプレイが強烈なインパクトを与える新製品に、来店者の注目度も高かったようです。
店頭では中古PCも販売するほか、中古PC・中古PCパーツの買い取りも受付中。そしてPCの持ち込み修理にも対応しています。アフターケアがあるのは何よりの安心。トラブルに見舞われたときに心強い味方となってくれることでしょう。
そして、アイデア商品が並ぶ上海問屋のコーナーも見逃せません。タイプライター風の外付けテンキーパッド、音量調整に特化したUSBボリュームコントロールノブ、などなど驚きのアイテムが続々と登場しています。
オープンセールが大盛況に
リニューアルオープン初日の24日、朝早くからたくさんのユーザーがオープンセールに詰めかけました。早い人は、朝7時から並んでいたとか。折しもAmazon Web Serviceの大規模な障害によりレジが停止したため、当日の店頭販売は見合わせることになりましたが、来店者には整理番号を渡して希望の商品を聞いて対応。31.5インチ IPSモニターが1万2,420円(以下すべて税込)、外付け4TB HDDが4,980円、micro SDXC 64GB Class10が500円で販売されるなど破格の価格設定がされていましたが、あっという間に完売した模様です。
新店舗の魅力 - 満足度向上のために
現場では、ドスパラ博多店の吉澤規宏店長、および九州地方のエリアマネージャーを務める黒川裕大氏に話を聞きました。新店舗では、売り場面積の拡大により魅せ方が工夫できるようになった、と吉澤店長。「旧店舗では製品を箱に入れたままの状態で販売していました。けれど新店舗では、ショーケースに入れてディスプレイ展示できるようになったんです。秋葉原なら当たり前かも知れませんが、地方では難しいことでした」(吉澤店長)。
新店舗では在庫量も3倍になったとのこと。このメリットについて、黒川氏はこんな話をしています。「店舗で製品を購入して、持ち帰るときに感じる重さって、お客様の満足度につながると思うんですよね。購入したんだ、という実感が沸いてくるからです。実は製品の在庫を数多く確保しているのも、その場で持って帰って欲しいから。ちなみにコマーシャルモール博多は駐車場のスペースも広いので、クルマでのお越しもお待ちしております」(黒川氏)。
ネット通販にはない実店舗の魅力として、製品を目で確かめて、触れることができて、なおかつ店員に相談できることを挙げた吉澤店長。「常駐スタッフは6名ほどいます。組み立てPCのパーツが全て揃う売り場で、BTOパソコンに詳しいスタッフに気軽にご相談いただき、悩み事を解決してご満足いただけるPCをつくってもらえたら」と話します。
同店が目指したのは、買い物を楽しんでもらえる環境づくり。この実現のため、かつてドスパラ秋葉原店で店長を務めた黒川氏のノウハウも注入しました。「秋葉原店では成功と失敗を繰り返し、たくさんの経験を積み重ねてきました。博多店は、その集大成と考えています。だから、お客様満足度なら秋葉原店に負けないものができると自負しています」(黒川氏)。
店頭には商品の上に数多くの説明パネルが掲げられていましたが、これも秋葉原店で培ったノウハウのひとつと言えるでしょう。
今後の展開 - イベント開催も
最後に、注目商品と今後の店舗展開についても紹介しておきましょう。
eスポーツの普及に積極的に取り組んでいるサードウェーブでは、ゲーミングノートPCの販売にも注力しています。いま注目のモデルは、リーグ・オブ・レジェンドの学生向けプログラム「LeagueU」とコラボした「GALLERIA GWL250YF」、薄型でスタイリッシュながらグラフィックスにNVIDIA GeForce RTX 2070を採用するなどハイスペックな仕様に設計されている「GALLERIA GCR2070RGF」など。
ドスパラには「ゲームPCを探しているけれど、どんなモデルが良いのか分からない」といった問い合わせも増えているそう。そこで同店では、ゲームタイトル推奨モデルをアピールしていく考えです。
この日、コマーシャルモール博多の2階では「フォートナイト体験会」も開催されていました。ドスパラ博多店では、今後もこうしたゲーム体験会の実施を検討中。店頭でゲームを遊べるようにしたり、ノベルティをプレゼントしたり、ゲームタイトルとコラボしてゲーム内アイテムをつけた状態でPCを販売したり、といったことも考えているようです。