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【この記事のエキスパート】
キャンプ/釣りライター:中山 一弘

キャンプ/釣りライター:中山 一弘

青年期に始めた釣り新聞への寄稿を始めとして、サイトAllAboutでのフィッシングガイドを務める。
ほかにも雑誌『Salty!(ソルティ)』やアウトドア系の雑誌やWeb媒体などでの執筆多数。

今も休日には必ず海山湖を駆けまわっている自然派で、あらゆるジャンルの釣りを体験し、季節に合わせて日本中の旬な魚を追っている。
キャンプ用品は、あえて払い下げのミリタリー系ギアで揃えるマニアな一面も。


アジングは初心者がはじめすい人気のライトソルトゲームで専用ラインが多数あります。しかし号数の違いだけでなく、ナイロン・フロロ・エステル・PEラインと種類も豊富で、扱いやすさや特徴がそれぞれ違います。この記事ではアジングラインの選び方とおすすめ商品を紹介します。

アジングラインの選び方

釣りライターの中山一弘さんに、アジングラインの選び方のポイントを教えていただきました。

4種類のラインから特徴を把握して選ぶ

アジングのラインにはナイロンライン、PEライン、フロロカーボンラインのほか、エステルラインも使われます。それぞれどのような特徴があるのか解説していきます。

ナイロンライン:扱いやすく価格が安い

出典:Amazon

ナイロンラインは引張強度がフロロカーボンラインより高く、伸縮性が一番あるのが特徴です。扱いやすいため初心者にはおすすめのラインです。

なお、吸水性が高いため膨張してしまうのと、劣化が早くなってしまうといったデメリットがあります。製品によって異なりますが、水と同程度の比重のものが多く販売されています。

また、フロロカーボンやエステル素材に比べると根ズレには弱くなりますが、PEよりは強くなります。一番の魅力は手ごろな価格で安く購入できることでしょう。

PEライン:感度がよくルアーやワームに最適

出典:Amazon

PEラインはポリエチレンを素材としてつくれています。この糸状のポリエチレンを数本編み込んで作られているため、引張強度がナイロンに比べて3〜4倍ほど強いのが特徴です。

また、細いラインなので飛距離が向上しナイロンのように伸縮はほとんどしませんので、ルアーやワームを利用した感度を求める釣りに向いてます。吸水性もなく劣化しにくい点や、比重が軽いので水に浮きやすいのもポイントです。

なお、摩擦や熱に弱いため根ずれには若干弱く、急な引張にも弱いのでショックリーダーが必要です。伸縮性のあるナイロンラインや根ズレに強いフロロカーボンラインをショックリーダーとして利用するとよいでしょう。

値段はナイロンラインと比べるとかなり高くなります。

フロロカーボンライン:メインラインでもショックリーダーでも活躍

出典:Amazon

フロロカーボンラインは、ポリフッ化ビニリデンというフッ素系樹脂繊維でつくられたラインです。水に対しての比重が高いため水に沈みやすいのが特徴です。

また、伸縮性があり根ズレに強く、吸水性がないためナイロンより劣化しにくいというのもポイントです。

そのため、風が強い日にラインを沈めたい場合や、根が多い場所で利用するのに適しています。メインラインとして利用するのもよいですが、PEラインやエステルラインのショックリーダーとして利用するのもおすすめです。

なお、値段はナイロンラインより高くPEラインより安いのが一般的です。

エステルライン:コスパがよくライトゲームなら効果抜群

出典:Amazon

エステルラインは、ポリエステルからできているラインです。アジングをはじめとしたライトゲームに利用する人が増えてきました。PEラインのように伸縮性は少ないので感度が高いのも特徴です。

また、比重も高く水に沈むため、風の影響を受けやすいPEラインより使い勝手がよく、フロロカーボンラインより硬さとコシがないため扱いやすいというのがポイント。

ただ、4種類のなかでは引張強度が弱いといわれていますが、値段も安めなのでコスパはよいでしょう。

扱える細さを見極めよう
号数・ポンドの表記をチェック

出典:Amazon

アジングの場合、引きが強い魚ではないので、ラインは細ければ細いほど有利にゲームが進められます。

とはいえ、あまりに細いと扱いが難しくなり、ちょっとした風でも対応しにくくなるケースもあります。この辺は個人のスキルにもよるので一概にはいえませんが、フロロカーボンの3lbぐらいからはじめて、少しずつ細くしていき、1lbクラスが扱えるようになったら、PEやエステルにいくと無理なく上達できると思います。

まずは無理をせず、自分が扱える範囲の細さのラインを選んでください。

※ラインの太さは「号数」で表記、アジングでは0.3号前後が一般的
※ラインの強度は「ポンド(lb)」で表記、1ポンドは約454g

水深の浅い場所か、岩場で釣るのか
フィールドに合ったライン選びも必要

たとえば、急深のポイントに軽量ジグヘッドを落とし込んでいくのに浮きやすいPEラインを使ったり、水面付近でざわついているアジを狙うのに沈みやすいフロロカーボンで重めのジグヘッドを使ったりすると、よい釣果は望めません。

よく行く釣り場のシチュエーションを考えて、どのように攻めるのか、それにはどんなラインが必要かを推測することも大切です。じっくり考えて、適切なラインを選んでください。

もし、複数の回答が出てきたら、替えスプールを買っていくつかの種類のラインを持っていくのもいい方法ですよ。

見えやすく、水中でカモフラージュする色を
夜間の場合は視認性もチェック

出典:Amazon

夜にアジングをする人は、ラインの色や視認性をチェックしておきましょう。ピンクやホワイトなどが人には見やすい色になります。ライトグリーンなどは、光が反射してうまく水中にとけこむ色なのでおすすめです。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)