京都鉄道博物館は26日、企画展「列車愛称進化論 ~名前から見る鉄道~」との連動キャンペーンとして、本館1階で展示している581系と489系のどちらかをかつての色にラッピングし、期間限定で展示すると発表した。
展示車両の対決キャンペーンは初めての実施だという。館内投票ならびにウェブ投票により、どちらをラッピングするか決定する。
同館に展示された581系(クハネ581形35号車)のラッピングは「シュプール&リゾート色」を予定している。1980~1990年代のスキーブームに合わせ、関東地区・関西地区からおもに信越方面への専用列車として設定された「シュプール号」が、1992(平成4)年から採用した専用色だった。
489系(クハ489形1号車)のラッピングは「白山色」を予定。特急「白山」が1989(平成元)年、サービス向上を目的に車内の一部をリニューアルした際に採用された色だった。特急「白山」が廃止される1997(平成9)年以降、「白山」として使用されていた車両は現在、同館で展示している国鉄色に戻っている。
館内投票は9月1~30日の期間、本館1階インフォメーション横にて実施。館内投票は1票につき10ポイントでカウントする。ウェブ投票は9月2日10時から9月30日17時30分まで実施され、1票につき1ポイントでカウントされる。
投票結果は、10月1日14時に京都鉄道博物館のホームページなどで発表される。投票によって選ばれたラッピング車両は、2019年10月14日の「鉄道の日」に合わせて公開され、2020年1月31日まで展示する。