ハリウッドの鬼才クエンティン・タランティーノ監督4年ぶりの最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(8月30日公開)を引っさげ、レオナルド・ディカプリオとタランティーノ監督がそろって来日。プロデューサーのシャノン・マッキントッシュと共に、26日にザ・リッツ・カールトン東京で開催された来日記者会見に登壇した。

  • レオナルド・ディカプリオとクエンティン・タランティーノ監督

    左からクエンティン・タランティーノ監督、レオナルド・ディカプリオ

本作は、ディカプリオとブラッド・ピットという2大スターを初共演させた話題作。ディカプリオが演じるのは、かつて人気の西部劇ドラマに出演していたが、今は落ち目になっている俳優リック・ダルトン役。ブラピは、リックを支える付き人で彼のスタントマン、そして親友でもあるクリフ・ブース役を演じた。2人の友情と絆を軸に、1969年というハリウッド黄金時代の光と闇が綴られる。

最初の挨拶で、妻で歌手のダニエラ・ピックが第1子を妊娠中のタランティーノ監督が祝福の言葉を受けると「“タラちゃん”がたくさんいるような日も近いと思う」とパパになる喜びを語った。

また、ディカプリオとブラピのキャスティングについて「僕自身が彼らを選んだというよりも、彼らが僕を選んでくれた感じだ。2人が数多くのオファーの中から、僕の作品を選んでくれたのはラッキーだった。レオとブラッドをキャスティングができたことは、世紀のクーデターだと思っている」と興奮しながら語った。

ディカプリオは、リック・ダルトン役へのアプローチについて「たくさんの往年の俳優さんたちをリサーチして参考にした。監督はシネフィルで、ものすごい知識の宝庫だから、いろんな作品や俳優を紹介されたよ。ある意味、この映画は、ハリウッド映画界を祝福する作品でもあると思う」と、タランティーノ監督とのタッグで役を完成させていったようだ。

また、ディカプリオは「僕は、LAで、ハリウッドで生まれ育っているから、ハリウッドで俳優としてやっていくことがいかに大変なのかも知っている。多くの人がこの夢の国にやってくるが、なかなか夢を叶えられない。僕は学校が終わってから、オーディションを受けに行くことができたが、今こうして、自分が俳優として、決定権をもって仕事ができていること自体が奇跡だと思い、日々感謝している」と溢れる思いを口にした。

タランティーノ監督も「僕はハリウッドで生まれ育ったわけではないけど、もう20年も住んでいるから、ハリウッドは大好きだし、今は故郷になっている」とハリウッドへの愛を炸裂させた。

ディカプリオは『レヴェナント: 蘇えりし者』(15)で2016年3月以来、3年5か月ぶり11度目、タランティーノ監督は『ジャンゴ 繋がれざる者』(12)で、2013年2月の来日以来、6年半ぶりの来日となった。タランティーノ監督たっての希望で、日本がプロモーションツアー最後の地となった。

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