リクルート住まいカンパニーはこのほど、「自宅の防災に関する意識調査」の結果を明らかにした。同調査は7月11日~16日、12都道府県(※)に住み、現在の住まいが持ち家マンションまたは一戸建ての20~69歳の男女2,400人を対象にインターネットで実施したもの。
現在の自宅を購入する際に防災を意識したか尋ねたところ、一戸建ての購入者の34.5%が「意識した」「少し意識した」と回答した。マンションの購入者の場合、「意識した」「少し意識した」という回答は46.9%だった。
現在の自宅を購入する際、防災面で意識したことを聞くと、ベスト5「地震に強い構造(耐震、免震)」「立地」「新築」「一戸建て(またはマンション)よりマンション(または一戸建て)を希望」「住宅性能評価」は、一戸建てとマンション購入者で順位は異なるが、ランクインした項目は同じだった。
現在の自宅を購入する際に防災を意識したかという調査を12の都道府県で行ったところ、「意識した」「少し意識した」と答えた割合が一番高かった県は「鹿児島県」(51.0%)だった。鹿児島県は台風が日本で一番多い県と言われている(気象庁台風の上陸数が多い県より 統計期間:1951年~2019年第3号まで)。
鹿児島県で自宅を購入する際に防災を「かなり意識した」「少し意識した」と回答した人に、防災面で意識したことを尋ねたところ、最も多い回答は「地震に強い構造(耐震、免震)」で、「立地」「新築」「一戸建てよりマンションを希望」「割れにくい窓」が続いた。
一方、「防災を意識した」と答えた割合が一番低かった県は、日本で地震が少ない県と言われている「富山県」(28.0%)だった(総務省消防庁『平成27年6月富山県地域防災計画地震・津波災害編』より)。
※東京都、大阪府、愛知県、北海道、宮城県、広島県、福岡県、富山県、石川県、福井県、熊本県、鹿児島県