アイドルグループ・嵐の櫻井翔が、25日に放送された日本テレビ系大型特番『24時間テレビ42』(24日18:30~25日20:54)で、半身まひの少女とピアノ演奏を生披露した。

  • 濱本彩菜さん(手前)と櫻井翔=日本テレビ提供

櫻井は、6年前に脳梗塞を発症し、体の右半分がまひした大阪府豊中市の濱本彩菜さん(11歳)が、母・洋子さん(50歳)を勇気付けるためにピアノを弾きたいという夢をサポートする企画「どうしても奏でたい!半身まひとなった少女が夏の挑戦」に参加。

彩菜さんは病気になる前にピアノ教室に通っており、今は左手しか動かないが、再びピアノを弾けるように頑張っている。

今回練習した曲は、映画『千と千尋の神隠し』より「あの夏へ」。『千と千尋の神隠し』は、彩菜さんが家族で見た大好きな映画で、「ママがピアノやろうって言ってくれたから、ママを喜ばせたい」…そんな思いでこの夏猛特訓し、この曲を国技館で披露することになった。

櫻井は左手を使って伴奏のお手伝いをすることに。彩菜さんが実際にピアノを弾いてみると、脳の運動機能が低下しており、利き手ではない左手で複雑に動かすのに苦労する。リズムもうまくつかめず、いらだってママとケンカすることもあった。

しかし、「ママが喜んでたら彩菜もうれしい」という思いのもと、国技館での生本番へ。櫻井が「とってもたくさん練習しましたから、櫻井と一緒に楽しめばいいだけですから!」と後押しすると、本番で彩菜さんは左手を使って見事に演奏。隣に座って演奏をサポートした櫻井と息を合わせ、美しい旋律を奏でた。

終わってみると彩菜さんは「緊張しなかった」とのこと。櫻井は「のびのび弾いてたもんね? 左手で演奏して、左でペダルを踏んでるんですね。重心が左にかかっているからバランスをとるのがめちゃくちゃ難しいんです。いかに彩菜ちゃんがここに至るまでどれだけ練習したか、ご家族のサポートがあったか。こんなきれいな音色をお母さま・お父さまに届けられて、横で感動しながら聴いていました。よかったね」と、ねぎらっていた。