スマホやPCは秒速でポチれるのに、バッグを購入するのには2~3カ月悩むジャイアン鈴木です。ワタシは基本的にリュック派なのですが、かなーりこだわりが強いんです。背負い心地、持ちやすさ、収納スペース、クッション性、そしてもちろんデザインなど。バッグを通販で購入したことは数回しかないですし、購入前には必ず自分のすべての荷物を実際に入れて使い心地を試しています。
というわけでめったにバッグを買い換えることはないのですが、7月17日に発表、同18日より販売が開始されたスーパーコンシューマーの「ひらくPCリュック」を試用する機会をいただきました。約1カ月メインのバッグとして使い続けてきたので、ガジェッター目線のレビューをお届けいたします!
ロボット好きが萌えるデザイン
まずはおさらいとして製品概要から。ひらくPCリュックは、ペン立てのように自立してファスナーを開くと中の持ち物が一望できるショルダーバッグ「ひらくPCバッグ」のリュック版です。……とは言っても単に、ひらくPCバッグを背負えるように「ショルダーハーネス」を取り付けただけではなく、「二等辺三角形」というコンセプトを踏襲しつつ、さまざまな工夫が施されています。その開発秘話についてはスーパーコンシューマー自身の記事「ひらくPCリュックができるまで」に詳しいです。
ひらくPCリュックのサイズは31.5×42×13~14.5cm(幅×高さ×奥行き)、重量は1200g。ちょっと大きく、そして結構重めですね。ただそのかわり15インチのノートPCも収納できますし、クッションや形状を保持するための芯材がふんだんに使われています。
まだ使い始めてから1カ月なので耐久性については未知数ですが、バッグとしての基本構造には、ひらくPCバッグのノウハウが活かされているはずです。ひらくPCバッグは小さいnano版を10カ月ほど前に購入しましたが、全くへたっていません。同等の堅牢性は期待してよいでしょう。
荷物が出し入れしやすい! アクセス性よし
収納力はかなりのものです。どのぐらいの荷物が入るかは下記に掲載している写真のとおり、ノートPC(13.3インチのMacBook Pro)、タブレット(12.9インチのiPad Pro)、ミラーレス一眼、モバイルジンバルなどなどなどなど(多数の小物)が余裕で入ります。しかし収納力以上に筆者が気に入ったのが、出し入れのしやすさです。
メインの荷室以外の、ファスナーを備えた収納スペースは3つに絞られており、そして、よくある大容量バッグのように、ポケットに面ファスナー付きのフタなどは設けられていないんですね。だからバッグのなかの荷物を素早く取り出せます。
メーカーが想定していた使い方かわかりませんが、個人的に重宝しているのがフタを全開にしたとき、モノを置く場所としてフタを利用できること。屋外でカメラのレンズを交換するときなど、フタに交換し終えたレンズを置いて……とヒジョーに便利ですよ。
クッションなしのグラブループは辛いです
収納力は抜群で出し入れもしやすく、背負い心地も快適と非常に気に入った、ひらくPCリュックですが、こまかーい部分では要望があります。それは「グラブループ」(持ち手)にクッションがないこと。満員電車で小一時間、ひらくPCリュックを片手で持ち続けたとき、指に食い込んで結構辛かったです。グラブループ用のクッションがいろんなメーカーから発売されていますが、できればクッションを内蔵してほしかったと思います。
長年愛用できるバッグなのは間違いなし!
価格は29,000円(税込)とちょっとお高めですが、使い勝手、品質は申しぶんなく、万が一破損したり、経年劣化でへたったとしてもリペアセンターで修理が可能。長年愛用できるバッグであることは間違いありません。PC+αの荷物を快適に持ち運び、素早く出し入れできるバッグを探している方は、表参道、大阪、名古屋の直営店を訪れてみてはいかがでしょうか? 実際に荷物を詰めて、使い心地を試せますよ!