ヴァリューズは8月23日、キャッシュレス決済の利用実態調査および利用意向調査の結果を発表した。全国のヴァリューズモニター(20歳以上)を対象として、2019年5月31日~6月5日にアンケート調査(有効回答10,038人)を実施したほか、主要決済アプリの行動ログを分析した。
店頭で利用経験があるキャッシュレス決済サービスを尋ねると、「クレジットカード」が86.7%と圧倒的に多く、「最も利用」との回答も54.7%で最多に。次に多かったのは「チャージ式」で、Suicaなどの「交通系」が64.6%、楽天Edyなどの「交通系以外」が48.5%と続いた。また「QRコード決済」は、約4人に1人にあたる24.9%が「利用経験あり」と答えたものの、「最も利用」だと5.1%にとどまった。
主要キャッシュレス決済アプリの利用ユーザー数を調べると、「PayPay」は6月利用者851万人と推計され、前回(2019年2月)に続いて首位。以下、「楽天Edy」が752万人、「d払い」が663万人と続いた。
QRコード決済の利用頻度は、「週に1~2日」が最も多く30.9%。次いで「1カ月に2~3回」が26.1%、「週に3~4回」が13.5%などとなり、計53.2%が週1回以上利用していた。
QRコード決済を使う理由を聞くと、「キャンペーン中の利用でキャッシュバック/ポイント還元」(49.0%)と「普段の利用でキャッシュバック/ポイント還元」(42.5%)の2つが多く、「キャンペーン中の利用で購入時の支払い金額割引」は16.4%にとどまった。
一方、QRコード決済を使わない理由をみると、「QRコード決済サービスがよくわからない」(27.6%)と「使い始めるきっかけがない」(27.5%)の2つがほぼ拮抗する結果となった。