米Googleは8月22日 (現地時間)、間もなく正式版のリリースとなる次期Androidの正式名称を発表した。2009年のバージョン1.5 (Cupcake)から頭文字がアルファベット順になるようにお菓子の名前を採用してきたが、その命名ルールを終了させて「Android 10」とした。
Androidの正式名に採用されるお菓子の予想はグローバル規模で盛り上がり、日本のスイーツが予想に含まれることも珍しくなかった。しかし、Androidがグローバル規模で使われる存在になったからこそ、Googleはお菓子の名前の採用を終了させた。たとえば、KitKat (バージョン4.4〜)は世界的に販売されているお菓子だが、それでも流通していない地域がある。また、地域によってはパイがデザートとして食べられていない。LとRの発音の違いが明確でない言語を話す人達には、"L"の発音によるLollipop (バージョン5.0〜)が「Lollipop」と認識されないことが起こるそうだ。
また、アルファベット順になっているとはいえ、お菓子名だと順番が分かりにくく、最新のAndroidを使っているのか不確かなユーザーが少なくない。Androidはアクティブデバイス数が世界で約25億台になる見通しであり、グローバル規模でシンプルに通用するように数字を採用した。
Googleはまた、Androidのロゴも変更した。「android」の文字の色をグリーンから読み取りやすいブラックに変更。Androidコミュニティのシンボルのような存在になっているロボットの頭の部分の絵を文字に組み合わせた。