SBペイメントサービスはこのほど、「ECサイト(物販、デジタルコンテンツ)における決済手段の利用実態」に関する調査の結果を明らかにした。同調査は2018年12月1~10日、1年以内に物販サイトで何らかの商品を購入した10~80代の男女を対象にインターネットで実施したもの。
1年以内に物販サイトで何らかの商品を購入した10~80代の男女1,986人と、デジタルコンテンツを購入した10~80代の男女1,173人に決済手段について尋ねたところ、いずれも「クレジットカード」が8割と最も多く、次いで「コンビニ決済」が多かった。
物販サイトで最も利用する決済手段を男女別に見ると、男性が「代引き」を選択する割合は、女性よりも3.6%多かった。一方女性は「後払い」を選択する割合が男性よりも3.1%と高い。物販サイトの男女別のデータを年齢別に見ると、10~20代のクレジットカード決済の利用率は、他の年代に比べて低かった。
デジタルコンテンツサイトで最も利用する決済手段のアンケート結果では、男女ともに「クレジットカード決済」「コンビニ決済」「キャリア決済」の順となった。男女別に見ると、女性はコンビニ決済が10.4%、キャリア決済が5.7%と、男性に比べ、クレジットカード決済以外の決済手段も高かった。
デジタルコンテンツサイトのアンケート結果を年齢別で見ると、10代は他の年代に比べ大幅にクレジットカード決済の利用率が低いことがわかった。代わりにコンビニ決済が高くなっている。
ユーザーアンケートでは、学生でクレジットカードを持っていない場合、「コンビニ支払いが一番楽で安心」という傾向があることがわかった。また、10代男性の特徴として、「チャージした金額の分だけ利用できるので便利」といった理由で、約10%がプリペイドカード決済を利用していることもわかった。
各決済理由を選択している理由を尋ねたところ、クレジットカード利用者からは「セキュリティー面でも安心」「クレジットカードのポイントも貯まる」といったコメントが寄せられた。コンビニ決済では「クレジットカードを持っていない」「クレジットカードの不正利用を防ぎたい」という意見が目立つ。
キャリア決済は「手軽に支払いができるから」、プリペイドカード決済は「チャージした分だけ使えるので、使い過ぎ防止にも役立つ」といった理由が多かった。
よく利用する支払い方法がない場合どうするか尋ねたところ、そのサイトでの購入をやめ、希望する決済手段が利用できる他のECサイトで同じ商品、サービスを検索し、購入する傾向が高いことがわかった。