クラウドワークスは8月21日、「性差による就業上の不利や制限」に関する意識調査の結果を発表した。調査は6月12日~7月26日、問1~3については同社従業員132名(うち男性55名)、問4~5については96名(うち男性55名)を対象にインターネットで行われた。
調査によると、これまでのキャリアの中で、働くうえで性差によって不利だと感じた人の割合は、女性51%、男性27%。男女ともに「結婚・出産・育児に関する処遇」に関して不利を感じた人が最も多く、特に女性は33%(男性は14%)と非常に高い割合を示す結果に。
また、「これまで進路や職業を選択する際に、性別を意識しましたか?」と質問したところ、65%もの女性が「意識した(かなり+どちらかといえば)」と回答したのに対し、男性は13%にとどまった。
次に「結婚、出産、育児に関する休暇制度を活用した後、同じ職種・部署に復帰したいと思いますか?」と聞いたところ、女性86%、男性93%が「はい」と回答。「長く仕事を積み重ねることもキャリアアップの一つだと思うため」(女性)、「業務内容で就業先を選んでいるため、自分のキャリアにつながらない仕事での復帰であれば転職します」(男性)といった意見が寄せられた。
続いて、「自分にとってジェンダー配慮を受けることは必要と思いますか?」と尋ねたところ、女性60%、男性20%が「はい」と回答。「生理・出産は女性特有のものなので。女性優位というよりは、性差がある前提でお互い配慮が必要だと考えます」(女性)、「男性でも当たり前に育休がとれることなどの体制を求めるため」(男性)という意見があがった。
一方で、「いいえ」と回答した人からは、「配慮を受けるべきは性差ではなく、個別事情あるいは性別に関わらない個人の生き方や価値観だと思うので」(女性)、「不便を感じてないから。必要な人がいれば、配慮すべきだと思います」(男性)といった意見が寄せられた。