ダイソンは8月21日、日本向けに開発したというコードレススティッククリーナーの軽量モデル「Dyson V8 Slim」を発売しました。価格はオープンですが、ダイソン直販価格(税込)は上位モデルの「Dyson V8 Slim Fluffy+」で63,720円、「Dyson V8 Slim Fluffy」で52,920円です。

  • Dyson V8 Slim

    軽量なだけではなく、コンパクトなヘッドで小回りも効く「Dyson V8 Slim Fluffy」。本体サイズは幅250×奥行き210×高さ1123mm。重量は2.15kg(いずれもスティック時)。バッテリーの充電時間は約5時間、駆動時間は通常モードで約30分~40分、強モードで約7分です

  • Dyson V8 Slim

    新開発の隙間ノズルを装着したV8 Slimを手にするマイナビニュース・デジタルの林編集長。光るノズル先端が未来的!

「部屋のスミまでキレイ」にしたい、日本だけの軽量限定モデル

最近のコードレススティッククリーナーは、パワフルタイプと軽量タイプで2極化しています。ダイソンのコードレススティッククリーナーは、もちろん前者。吸引力の変わらないパワフルな掃除で人気です。

現在の日本では、共働き世帯の増加によって、隙間時間に掃除したいという手軽さを求める需要が高まっています。また、フローリング床材の増加により、ダイソンのフラッグシップモデルほどのパワーを必要としない家も多くなっています。そんな日本ならではの生活スタイルに合わせて、日本のために開発されたのが今回の新モデル、Dyson V8 Slim(以下、V8 Slim)です。

ポイントは、「小型化・軽量化」と「吸引力・集じん力」のバランスを重視したという点。掃除機の役目は「ゴミを吸い取ること」なので、吸引力を落としすぎずに、小型化と軽量化を目指して開発されたとのこと。

製品名称に「V8」とあるように、モーターにはコードレススティッククリーナー「Dyson V8」(以下、V8)と同等のものを採用。ただし、V8 Slimはヘッドやパイプを変更することで、V8よりも小型・軽量化しています。

  • Dyson V8 Slim、Dyson V8

    新発売のV8 Slim(写真左)とV8(写真右)を比較。本体サイズは、幅と奥行きはそのまま、高さが104mm短くなっています。重さも460g軽量化

最大の改良点はモーターヘッド。なんとヘッドだけで約40%の軽量・小型化。ヘッドが薄型になったため、従来製品よりも家具の下といった隙間にも入り込みやすくなりました。

  • Dyson V8 Slim、Dyson V8
  • Dyson V8 Slim、Dyson V8

    約40%小型・軽量化したモーターヘッド。ヘッド幅は同じですが、ヘッドの高さが薄型化されました

  • Dyson V8 Slim、Dyson V8

    新製品(写真左)とV8(写真右)を両方比較する林編集長(身長は165cmくらい)。V8と両製品を体験したユーザーからは「背が高くない日本人にはSlimのほうが使いやすいかも」といった声も

【動画】本体が軽いだけではなく、奥行きが狭く接地面積が少ないためかV8 Slimのほうがヘッドの小回りも効きやすく感じました。一方、会場では「重いほうがヘッドが浮かずに回転させやすい」という男性の意見も。このあたりは好みかもしれません
(音声が流れます。ご注意ください)

モーターヘッドは小型・軽量化した以外にも2つのメリットがあります。ひとつが、壁際の掃除がしやすくなったこと。ヘッドの構造から、空気の経路を邪魔するパーツを排除することで、壁際ギリギリのゴミまで強力に吸引するようになりました。

  • Dyson V8 Slim、Dyson V8

    右がV8 Slim、左がV8のヘッド。V8には赤い丸で囲んだようなパーツがあり、風の経路を邪魔していました

【動画】ヘッドを壁際に沿わせて掃除するだけで、ミラー仕様の壁ギリギリのゴミも吸引できています。一般的な掃除機のように、ヘッド正面を壁にあてて掃除する必要がないのは、かなり時短になりそうです
(音声が流れます。ご注意ください)

パイプとヘッドを軽量化しただけではなく、掃除機本体もパーツのスリム化に合わせて最適化しています。このため、ダイソンによると、パイプやヘッドが小型化しても吸引力は落ちていないということです。また、全体的な空気の流れなどを最適化しており、V8と比較すると動作音も静かになっていました。

【動画】フローリングの溝の中にあるゴミも、一度ヘッドが通過するだけで吸引
(音声が流れます。ご注意ください)

【動画】パーツをコンパクト化しただけではなく、本体もチューンナップ。全体で風路などを最適化しており、動作音も静かに。動画では最初にV8、次に新製品のV8 Slimを動作
(音声が流れます。ご注意ください)

【動画】ヘッドのメンテナンスも簡単になっています。従来機種はヘッドのローラーを外すのにコインを使ってロックを外す必要がありました。V8 Slimでは、ロックを手で簡単に外せるようになりました
(音声が流れます。ご注意ください)

日本だけの新パーツも登場

新モデルのV8 Slimには、「Dyson V8 Slim Fluffy+」と「Dyson V8 Slim Fluffy」の2モデルが用意されています。両者の違いは、付属するアクセサリー。Fluffy+だけに付属するアクセサリーで注目したいのが、今回新開発されたという「LED隙間ノズル」です。これは透明なノズルの先端全体が光るアクセサリー。狭い場所も明るく照らして、暗い隙間にあるゴミも見逃しません。

  • Dyson V8 Slim

    上位モデル「Dyson V8 Slim Fluffy+」の付属品。上中央がフトンツール、中央右からミニ モーターヘッド、コンビネーションノズル、LED隙間ノズル、ミニ ソフトブラシ。ベーシックモデル「Dyson V8 Slim Fluffy」にはコンビネーションノズルとLED機能非搭載の隙間ノズルが付属します

  • Dyson V8 Slim

    LED隙間ノズルは、Dyson V8の稼働中にLEDが光ります

  • Dyson V8 Slim

    ナギナタ型のビーム○○ベルみたい(編集林)

【動画】アタッチメント根本でLEDを点灯し、集光素材でノズル先端まで光らせる「LED隙間ノズル」。ノズル先端だけではなく、ノズル全体の周りを明るく照らします
(音声が流れます。ご注意ください)